西出水駅

西出水駅について

西出水駅（にしいずみえき）は、鹿児島県出水市西出水町にある肥薩おれんじ鉄道の駅です。駅番号はOR17。NPO法人北薩倶楽部が管理する有人駅で、近隣に高校が多いため、平日朝夕は通学客で大変混雑します。特に、平日の通学ラッシュ時間帯のみ有人駅として機能しています。2018年3月のダイヤ改正からは、八代駅と当駅間を結ぶ列車も設定されるようになりました（折返し列車は回送）。

歴史

駅名は、かつてこの地が出水郡出水郷武本村の中心地であったこと、そして開業当初の所在地が出水町武本地区であったことに由来し、当初は「武本駅」と命名されました。しかし、その後の地区名変更により駅周辺から「武本」の地名が消滅したため、出水駅の西側に位置するという意味を込めて「西出水駅」に改称されました。ちなみに、「武本」という地名は、西出水駅の南方にある石堂山の中腹、国道328号線沿いに現存しています。

年表

1923年（大正12年）10月15日：鉄道省川内線の武本駅（たけもとえき）として開業。
1927年（昭和2年）10月17日：湯浦駅 - 水俣駅間が開業し、八代駅 - 川内駅 - 鹿児島駅間が鹿児島本線に編入。
1928年（昭和3年）7月11日：西出水駅（にしいずみえき）に改称。
1949年（昭和24年）6月1日：公共企業体である日本国有鉄道が発足。
1961年（昭和36年）9月1日：貨物取扱を廃止。
1966年（昭和41年）8月：現駅舎が竣工。
1970年（昭和45年）9月1日：CTC化に伴い業務委託駅化。西出水駅長が廃止され、出水駅の被管理駅となる。
1974年（昭和49年）9月：駅舎とホームを結ぶ跨線橋が完成し、構内踏切を廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱いを廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR九州に承継。
2004年（平成16年）3月13日：九州新幹線開業に伴い、肥薩おれんじ鉄道に移管。
2019年（令和元年）10月1日：駅ナンバリング導入に伴い駅名標を更新。英語表記を「Nishi Izumi」から「Nishi-Izumi」に変更。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅です。駅舎は1966年に建てられた国鉄様式のコンクリート製標準型で、簡易委託駅となっています。新築当時からの出札窓口と鉄製改札口、広い待合室を有しており、1974年まで使用されていた構内踏切の跡が残っています。かつては鉄道小荷物窓口も設置されていましたが、1984年に閉鎖され、窓口跡は大型掲示板で塞がれています。

営業時間

平日：6:20 - 8:30、16:00 - 17:35
土休日：休み

毎年3月中旬に隣の高尾野駅付近で開催される「高尾野 中の市」や、毎年8月に開催される「高尾野夏祭り」の開催時には駅が大変混雑するため、朝8時頃から夜まで臨時に駅係員が配置されます。

のりば

1番のりばと2番のりばがあり、逆方向へ発車する列車も混在します。

利用状況

2019年度の1日平均乗降人員は439人です。

駅周辺

駅周辺には、以下の学校や施設があります。

出水中央高等学校
鹿児島県立出水高等学校
鹿児島県立出水工業高等学校
出水市立西出水小学校
西出水小学校付属紫翠幼稚園
西出水郵便局
出水市立出水中学校

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道線

出水駅（OR16） - 西出水駅（OR17） - 高尾野駅（OR18）

外部リンク

西出水駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

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