高尾野駅

高尾野駅について

高尾野駅は、鹿児島県出水市高尾野町紫引に位置する肥薩おれんじ鉄道線の駅です。駅番号はOR18で、地域の交通を支える重要な拠点となっています。

駅の歴史

高尾野駅の歴史は、1923年（大正12年）10月15日に、鉄道省川内線の駅として開業したことに始まります。駅名の由来は、開業当時の地名である出水郡高尾野村にあります。「高尾野」という地名は、「高」が標高の高い土地（高天ヶ原）を、「尾野」がその裾野を表しており、「紫尾山（上宮山）の高天ヶ原から平野へと続く裾野」という意味合いがあると伝えられています。

その後、1927年（昭和2年）には、湯浦駅と水俣駅間が開業し、八代駅 - 川内駅 - 鹿児島駅間が鹿児島本線に編入されました。1949年（昭和24年）には、日本国有鉄道が発足し、高尾野駅もその一部となりました。1956年（昭和31年）には、木造駅舎が解体され、現在の駅舎が完成しています。

1961年（昭和36年）に貨物取り扱いが廃止され、1970年（昭和45年）にはCTC化に伴い業務委託駅となり、高尾野駅長が廃止されました。1984年（昭和59年）には荷物取り扱いも廃止され、無人駅となっています。国鉄分割民営化を経て、1987年（昭和62年）にはJR九州に承継されましたが、2004年（平成16年）に九州新幹線開業に伴い、肥薩おれんじ鉄道に移管されました。

駅の構造

高尾野駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。駅舎は鉄筋コンクリート製で、小さな待合室が設けられています。かつては有人駅でしたが、現在は無人駅となっており、窓口跡が板で覆われた状態で残っています。普段は静かな駅ですが、毎年3月中旬に開催される高尾野 中の市や、8月上旬の「高尾野夏祭り」の際には、多くの来場客で賑わいます。これらのイベント時には、駅員が臨時で派遣され、臨時列車も多数運行されます。

駅の利用状況

2019年度の1日平均乗降人員は138人です。

駅周辺の施設

駅周辺には、出水市立高尾野中学校、出水市立高尾野小学校、国道504号、慈光幼稚園、出水市役所高尾野支所、高尾野郵便局、出水市高尾野農村環境改善センター、だいわ高尾野店などがあります。駅前は、出水市高尾野町（旧・出水郡高尾野町）の中心地として機能しています。

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道線では、西出水駅（OR17）と野田郷駅（OR19）に隣接しています。

関連情報

日本の[[鉄道駅一覧]]
外部リンク
* 高尾野駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

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