西山公園 (鯖江市)

西山公園：日本海側最大級のツツジと歴史が織りなす魅力あふれる公園

福井県鯖江市桜町に位置する西山公園は、市を代表する観光地として知られています。日本海側最大規模を誇るツツジの名所であり、約5万株ものツツジが園内を彩ります。5月上旬には「つつじまつり」、11月上旬には「もみじまつり」が開催され、多くの観光客で賑わいを見せます。

多彩な魅力と整備された施設

西山公園の魅力はツツジだけではありません。広大な敷地内には、美しい日本庭園や、レッサーパンダなど様々な動物が飼育されている鯖江市西山動物園、見晴らしの良い展望広場、のびのびと過ごせる芝生広場、涼しげな噴水広場、子供たちが楽しめる冒険の森など、多様な施設が整備されています。中でもレッサーパンダの繁殖数は日本一を誇り、動物園は無料で入場できます。

公園の南側には、2014年4月5日に開業した「道の駅西山公園」があります。道の駅には、地元の特産品を販売するコーナーや飲食スペースなどが設けられており、観光客にとって便利な拠点となっています。また、西山動物園へのアクセスも道の駅からエレベーターと橋を利用して容易に行えます。

歴史と文化が息づく公園

西山公園の歴史は古く、鯖江藩7代藩主の間部詮勝が長泉寺山周辺を憩いの場として造営したことに始まります。1856年（安政3年）には「嚮陽渓」と命名され、自然と親しみ楽しむ場所として大切にされてきました。「嚮陽渓」の名称は、「日本の歴史公園100選」選定の基準にもなっています。

その後、1889年（明治22年）には鯖江町の町立公園となり「嚮陽公園」と改称、1914年（大正3年）には大正天皇即位の事業として整備され、現在の「西山公園」へと改名されました。公園南側にある「嚮陽会館」も、この公園の古名に由来しています。

近年では、2018年4月29日には鯖江市出身のアーティスト、レキシの凱旋ライブが開催され、2020年の東京オリンピック聖火リレーではセレブレーション会場にも選ばれるなど、現代においても重要な役割を担っています。聖火ランナーは、全国から集まった応募者の中から選ばれ、盛況のうちに幕を閉じました。

アクセスと情報

西山公園へのアクセスは、鉄道では福井鉄道福武線西鯖江駅下車徒歩3分、JR北陸本線鯖江駅下車徒歩15分、バスではコミュニティバスつつじバス西山公園バス停で下車できます。自動車では北陸自動車道鯖江ICから約10分です。

駐車場は、大型車9台、普通車74台が収容可能です。道の駅の営業時間は9:00～18:00（年末年始を除く無休）です。

平成23年度の観光客入込数は約103万1千人で、福井県内では東尋坊に次ぐ2番目の多さを誇り、近年はさらに増加傾向にあります。特につつじまつり期間中には、約23万6千人が訪れています。

西山公園は、自然と歴史、そして現代の文化が融合した、魅力あふれる空間です。福井県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

もう一度検索