西日本旅客鉄道兵庫支社

西日本旅客鉄道兵庫支社について

西日本旅客鉄道兵庫支社は、兵庫県神戸市中央区東川崎町に所在し、西日本旅客鉄道（JR西日本）の支社の一つです。この支社は、神戸支社という名称で設立され、まずは京都支社と共に国鉄時代の大阪鉄道管理局の業務の流れを引き継ぎました。2010年12月に近畿統括本部に統合され、その後は下部組織として業務を行っています。

役割と機能

兵庫支社は、関係する駅や乗務員区の運営を支援したり、運輸および技術間での業務連携を推進したりする役割を担っています。また、該当エリアの対外的な窓口としても機能しており、地域社会とのコミュニケーションも重要な使命です。

沿革

1993年6月1日に神戸支社として発足し、以後数回の重要な節目があります。1996年には東海道本線に新たに甲南山手駅が開業。2001年には山陽本線の和田岬支線が電化され、2003年10月には管内の39駅にICカード「ICOCA」が導入されました。さらに、加古川線の電化事業が2004年に完成し、2005年にはひめじ別所駅が新設されました。

2007年には、さくら夙川駅が東海道本線に開業し、隣接する西ノ宮駅が西宮駅に改称されるなど、駅の整備や名称変更が行われました。2008年には新たに須磨海浜公園駅とはりま勝原駅が開業し、2010年3月には姫新線の兵庫県内区間の高速化事業が完成しました。その後、同年12月に京都支社と大阪支社とが改編され、近畿統括本部へと変更されました。

2016年には東海道本線に摩耶駅、山陽本線に東姫路駅が開業しました。直近では、2022年10月1日に支社名が兵庫支社に変更されました。このように、支社は様々な変遷を果たしながら発展を続けています。

管轄エリア

兵庫支社の管轄エリアは243.3 kmにおよび、合計81駅を含んでいます。これらの駅は、JR西日本の9支社の中で最も管轄距離が短いという特徴があります。以下に管轄する主要な路線を示します。

• - 東海道本線（JR神戸線）：立花駅から神戸駅間
• - 山陽本線（一部JR神戸線、和田岬線）：兵庫駅から上郡駅間および和田岬駅
• - 加古川線：日岡駅から久下村駅間
• - 姫新線：播磨高岡駅から上月駅間
• - 赤穂線：西相生駅から備前福河駅間
• - 山陽新幹線：新神戸駅

管理駅

JR西日本では主要駅に駅長を配し、その駅を管理駅または統括駅として設定しています。兵庫支社内の統括駅およびその管轄範囲は以下の通りです。

• - 三ノ宮統括駅：立花駅 - 須磨駅間、和田岬駅、新神戸駅
• - 西明石統括駅：塩屋駅 - 曽根駅間、日岡駅 - 久家村駅
• - 姫路統括駅：ひめじ別所駅 - 上郡駅、西相生駅 - 備前福河駅

その他の情報

以前に存在した加古川鉄道部は2009年に廃止され、姫路鉄道部も2021年に廃止されましたが、両者とも支社直轄の管理体制に移行しています。また、乗務員区所としては運転士や車掌の配置が行われています。

このように、西日本旅客鉄道兵庫支社は地域の交通を支え、様々なサービスを提供し続けています。

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