諫早茂真

諫早茂真について

諫早茂真（いさはや しげざね）は、江戸時代前期に肥前国佐賀藩に仕えた武士であり、諫早鍋島家の4代目当主です。1636年に諫早茂敬の三男として生まれ、1652年に家督を相続しました。諫早氏は、藩主である鍋島氏の旧主君であった龍造寺氏の一族であり、その血筋から藩内でも特別な地位を占めていました。家紋は「上り藤」を使用し、代々藩主から「茂」の字を賜ることを許されていました。

龍造寺氏との関係

茂真の出自は、龍造寺隆信の又従兄弟である家晴の曾孫にあたります。龍造寺氏は、かつて佐賀地方を支配していた有力な戦国大名であり、その一族は鍋島氏が藩主となった後も、藩内で大きな影響力を保持していました。諫早氏は、龍造寺氏の一族として、大名に匹敵する二万六千石の知行を有し、藩政においても重要な役割を担っていました。また、3代当主である諫早茂敬の生母は、鍋島直茂の三女である彦菊であり、鍋島家とのつながりも深いものでした。

藩政における活躍

茂真は、1652年に家督を相続すると同時に、藩政を司る請役家老に就任し、藩の政治に深く関与しました。1660年には、鍋島直朝を補佐して長崎の警備を担当し、海外との窓口である長崎の防衛に尽力しました。1663年には、霊元天皇の即位の礼のため、藩主である鍋島光茂の名代として京都に上洛し、藩の代表としての役割を果たしました。

その死とその後

茂真は、1672年8月6日に37歳で亡くなり、菩提寺である天祐寺に葬られました。家督は嫡男の茂門が相続しました。正室は白石鍋島直弘の娘であり、1696年に亡くなっています。

家族構成

父: 諫早茂敬（1608-1652）

母: 不詳

正室: 鍋島直弘の娘（?-1696）

子女（生母不明）:

四男: 諫早茂門（1663-1680）
五男: 諫早茂元（1665-1694）

参考文献

* 長崎県史: 藩政編

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