諸岡頼之

諸岡頼之

諸岡頼之（もろおか よりゆき、1851年4月20日 - 1914年8月16日）は、日本の海軍軍人であり、最終階級は海軍中将。正四位勲三等功四級。

経歴

東京府出身の諸岡頼之は、明治初期の海軍において重要な役割を果たしました。

1871年（明治4年）8月、海軍兵学寮に入学。
1874年（明治7年）11月、海軍兵学寮（2期）を卒業し、海軍少尉に任官。
1877年（明治10年）6月、海軍少尉に昇進。
1879年（明治12年）2月、「乾行」乗組を皮切りに、「龍驤」「東艦」と主要艦艇の乗組を歴任。
1881年（明治14年）12月、海軍大尉に昇進。
1883年（明治16年）12月、水雷局に勤務。その後、参謀本部海軍部で要職を歴任。
1886年（明治19年）4月、海軍少佐に進級し、参謀本部海軍部第1局第2課長に就任。海軍の作戦・戦略立案に携わる。
1889年（明治22年）5月、「大和」艦長心得。
1890年（明治23年）9月、海軍大佐に昇進。「大和」艦長に正式就任。その後、「迅鯨」艦長、海軍造兵廠長、兼海軍技術会議議長、「吉野」艦長、水雷術練習所長など、要職を歴任し、海軍の育成と技術向上に貢献。
1897年（明治30年）12月、海軍少将に昇進。軍令部次長兼海軍将官会議議員に就任。
1898年（明治31年）11月、海軍省軍務局長に発令され、将官会議議員と臨時建築部長を兼務。
1900年（明治33年）5月、初代海軍教育本部長に就任し、海軍の人材育成に尽力。
1901年（明治34年）7月、常備艦隊司令官に就任。
1902年（明治35年）4月、海軍中将に進級と同時に待命となり、同年11月に休職。
1904年（明治37年）11月、予備役に編入。
1914年（大正3年）3月1日、後備役。
1914年（大正3年）8月16日、逝去。享年63歳。

栄典

1886年（明治19年）7月8日 - 従六位
1891年（明治24年）12月16日 - 従五位
1902年（明治35年）4月30日 - 従四位
1904年（明治37年）12月20日 - 正四位

勲章

1887年（明治20年）11月25日 - 勲六等単光旭日章
1889年（明治22年）11月29日 - 大日本帝国憲法発布記念章
1892年（明治25年）5月28日 - 勲五等瑞宝章
1895年（明治28年）11月18日 - 明治二十七八年従軍記章


諸岡頼之は、明治期の日本海軍の発展に大きく貢献した人物の一人として、その名が記録されています。

参考文献

外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。
海軍歴史保存会編『日本海軍史』第9巻、発売:第一法規出版、1995年。

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