財部羌

財部 羌の略歴と業績

財部 羌（たからべ すすむ、1845年3月6日 - 1909年4月8日）は、明治時代の日本において重要な役割を果たした軍人、警察官であり、函館区長をも務めました。彼は鹿児島藩の陸軍指南役としての経歴を持ち、特に戊辰戦争における活躍が際立っています。

生い立ちと教育

財部は薩摩国鹿児島郡下伊敷村の玉里で生まれました。父は鮫島八郎、母は貞子で、彼は幼名として八十郎や郁之助、高朗羌を持っていました。若い頃から、財部はイギリス式兵術を学ぶなど、軍事に対する熱意を示しました。また、薩長同盟の形成に関与し、倒幕のための部隊の指揮を任されました。

戊辰戦争とその後

戊辰戦争中、財部は「会津飯寺の戦い」で重要な役割を果たし、長岡藩の軍事総督を捕らえ斬首する功績を上げました。この功績により、凱旋し、有栖川宮熾仁親王からの恩賞や皇太后からの恩状を賜りました。その後、日本の維新が進む中、彼は鹿児島藩の陸軍指南役に任命されましたが、明治3年には辞職しています。

御親兵と西南戦争

明治4年、財部は御親兵に加わり、明治5年の解隊後には各地を旅して過ごしました。1877年には西南戦争に従軍し、陸軍征討別働隊第一旅団本隊の一員として南九州各地で戦いました。この戦いで財部は銃弾に当たり、東京に戻って治療を受けました。

警察官としてのキャリア

1878年、彼は三等少警部に任命され、その後急速に昇進しました。山形県の警部長や京都、広島での警部長を歴任し、地域の治安維持に貢献しました。特に彼の仕事は、警察制度がまだ整備されていない時代において重要なものでした。

函館区長とその後

明治25年、函館区長に任命され、同職を約4年間務めました。彼の間には函館市の発展に寄与し、その後は、台北県書記官、沖縄県書記官を歴任しました。1909年には亡くなり、青山霊園に埋葬されました。

栄典と位階

財部は、明治時代にわたり、多くの栄典を受けました。勲六等瑞宝章などを授けられ、位階も従五位まで昇進しました。彼の功績は、今なお多くの人々に語り継がています。

結論

財部羌は、明治時代における軍事や治安維持において重要な役割を果たした人物です。彼の生涯は、日本の歴史の中において、その転換期を象徴するものでした。彼の功績は、今もなお評価されています。

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