越の大橋

越の大橋：信濃川を跨ぐバイパスの要

越の大橋は、新潟県小千谷市と長岡市の間を流れる信濃川に架かる全長519.384メートルの橋梁です。国道17号小千谷バイパスの一部として、両市を結ぶ重要な役割を担っています。

橋の概要

越の大橋は、左岸側の小千谷市高梨町と右岸側の長岡市妙見町を結んでいます。橋の構造は、左岸側が道路橋梁単体の箱桁橋、右岸側が妙見堰と橋脚が一体となったI桁橋という特徴的な構造をしています。車線は上下各1車線の暫定2車線で、妙見堰の上流側には、堰の管理用通路を兼ねた自転車歩行者道橋が併設されています。

バイパス建設の背景

国道17号の旧道は、小千谷市浦柄から妙見町にかけての区間で信濃川右岸の急峻な斜面付近を通っており、崖崩れの危険性が高く、連続雨量150mmを超えると通行止めになるなど、長岡市近郊の交通の難所となっていました。越の大橋は、この区間を迂回するために計画された小千谷バイパスの一部として建設されました。

小千谷バイパスは、薭生ICから一旦小千谷大橋で信濃川を渡り、小千谷市の北部を大きく迂回するルートを取り、越の大橋で再び信濃川を渡ります。このバイパスの完成により、旧道の交通の難所を回避し、安全で円滑な交通が確保されるようになりました。

現在の状況

小千谷バイパスの開通により、長岡市へのアクセスは大幅に改善されましたが、小千谷市東小千谷地区や長岡市川口地域などと長岡市中心部との間では、県道589号を経由するルートが依然として近道となるため、現在も利用されています。

橋の詳細

橋格：1等橋 (TL-20)
形式：2径間連続箱桁橋および3径間連続鈑桁橋2連および2径間連続鈑桁橋
橋長：519.384 m
幅員：総幅員9.700 m、有効幅員8.750 m、車道幅員8.750 m
総鋼重：1,884.284 t
施工：サクラダ・高田機工・宮地鐵工所
架設工法：トラッククレーンベント工法
開通：1993年（平成5年）11月17日

越の大橋は、地域の交通を支える重要なインフラであり、その建設によって交通の安全性が向上し、地域間の連携が強化されました。

関連情報

北陸地方整備局長岡国道事務所（橋梁管理者）
国土交通省 北陸地方整備局 信濃川河川事務所（川の施設）
北陸地方整備局 信濃川河川事務所（空から見た信濃川・魚野川）
信濃川 妙見堰・越の大橋

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