逆十字絞

逆十字絞（ぎゃくじゅうじじめ）

逆十字絞は、[柔道]]の絞技12本の一つで、講道館や[[国際柔道連盟]で正式に認められている絞め技です。IJFの略号はGJJで示されます。

概要

逆十字絞は、十字絞の一種であり、両腕を交差させ、両手の4本の指が相手の上衣の内側に入るようにして、相手の襟を掴み、頸部を絞めます。基本的な形は縦四方固から移行して絞めるものですが、いくつかのバリエーションが存在します。

試合での実例

逆十字絞が試合で実際に使用された例を以下に示します。

グランドスラム・チュメニ2016男子100 kg級1回戦
×エミル・マットソン（スウェーデン）　（0:44 逆十字絞）　オレッグ・イシモフ（ロシア）○
この試合では、崩袈裟固の体勢から逆十字絞を極めています。
2018年世界柔道選手権大会女子63 kg級2回戦
○エカテリーナ・バルコバ（ロシア）（2:33 逆十字絞）　アクニエット・ターダン（カザフスタン）×
この試合では、左手首で相手の後頭部を押さえる変形した逆十字絞が見られました。

変化

逆十字絞には、以下のような変化技があります。

横十字絞

横十字絞（よこじゅうじじめ）は、横からの逆十字絞です。縦四方固から逆十字絞の基本形を仕掛けた際、相手が逃れようと右側に倒れてきた場合に、抵抗せずに左膝をスライドさせて左に倒れ、相手と横倒しのまま正対します。その後、右脚と左脚を組んで相手を胴絞にとらえ、逆十字絞を絞め続けて極めます。

片閂からの逆十字絞

柔道家の小室宏二は、自著『柔道 固技教本』の中で、ガードポジションから相手の片腕を抱える腋固の片閂（かたかんぬき）から、4本の指が相手の上衣の内側で襟を持ち、もう一方の手で相手の頚動脈を逆手で襟を持ち拳または襟で絞める、片羽絞にも似た逆十字絞を紹介しています。正拳部で絞める片閂からの突込絞と組み方はほとんど同じですが、こちらは正拳部では絞めません。1959年の書籍『柔道十講』では、片十字絞として分類されています。

試合での実例

片閂からの逆十字絞が試合で実際に使用された例を以下に示します。

2018年世界柔道選手権大会バクー男子90 kg級3位決定戦
×エドワード・トリプル（[ドイツ]]）　（1:55 片十字絞]）　[[アクセル・クレルジュ（フランス）○
IJFは片十字絞としていますが、実際には逆十字絞であると考えられます。
2019年世界柔道選手権大会東京男子90 kg級4回戦
○[アクセル・クレルジュ]]（フランス）　（0:39 送襟絞]）　コルトン・ブラウン（[[合衆国）×
IJFは送襟絞としていますが、実際には逆十字絞であると考えられます。

外部リンク

逆十字絞 / Gyaku-juji-jime - YouTube KODOKANチャンネル
逆十字絞｜柔道チャンネル

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