道の駅八王子滝山

東京都八王子市滝山町に位置する「道の駅八王子滝山」は、東京都道169号淵上日野線、通称「新滝山街道」沿いに設けられた、多摩地域における重要な交流拠点です。2007年（平成19年）4月1日に開駅し、首都・東京都内に誕生した初めての道の駅であり、現在も都内では唯一の存在として知られています。

施設の特徴と役割

年間およそ88万人が訪れるこの道の駅は、単なる休憩施設にとどまらず、地域経済の活性化や情報発信の役割も担っています。観光で訪れる人々はもちろんのこと、地元の消費者も日常的に新鮮な農産物や特産品、加工品を求めて訪れるため、常に賑わいを見せています。開駅当初の初代駅長は、交通評論家であり、著名な文化人を祖父・父に持つ芥川麻実子氏が務め、現在は名誉駅長として名を連ねています。

充実した施設案内

道の駅八王子滝山には、多様なニーズに応えるための充実した施設が整備されています。

駐車場

車でのアクセスに配慮し、十分な駐車スペースが確保されています。
第一駐車場: 普通車55台、大型車5台、身障者用2台に加え、自転車用45台、バイク用28台のスペースがあります。
第二駐車場: 普通車22台、大型車5台が駐車可能です。

その他の主要施設

快適な休憩や滞在をサポートする様々な設備があります。
清潔で使いやすいトイレ設備（男子用大3・小7、女子用8、身障者用1）
小さなお子様連れでも安心な授乳室
地域の観光情報や交通情報などを提供する情報発信コーナー
地域住民や利用者の交流イベントなどに活用される地域交流ホール
研修や会議などに利用できる会議室

物産・販売施設

地元の豊かな恵みや八王子ならではの特産品が揃います。
農産物直売所「ファーム滝山」: 八王子周辺で採れたばかりの新鮮な野菜や果物、花などが豊富に並びます。地元生産者が丹精込めて育てた品々は、高い品質と旬の味わいが魅力です。
地域物産販売コーナー: 八王子や多摩地域の加工品、お菓子、工芸品など、お土産にも最適な特産品を取り扱っています。

飲食施設

休憩だけでなく、個性豊かな地元グルメを楽しむことができます。
おそうざい「はちまきや」: 日替わりで手作りのおそうざいを提供しています。
評判の「おやき」: 特に人気が高い商品の一つがおやきです。手作りで生産数が限られているため、午前中に売り切れてしまうことも多い「幻の逸品」として知られています。
アイス・ジェラート「ミルクアイスMO-MO」: 八王子産の新鮮な牛乳を使用した、濃厚で風味豊かなアイスクリームやジェラートが楽しめます。
フードコート「彩食庵」: 手軽に食事を済ませたいときに便利です。ここでは、八王子のご当地グルメとして近年注目を集めている「八王子ラーメン」を味わうことができます。刻み玉ねぎが特徴的な一杯は、多くのリピーターを生んでいます。
和カフェ「滝山茶屋」: 落ち着いた雰囲気で、和スイーツやお茶などを楽しめる空間です。

アクセス

自動車でのアクセス

中央自動車道八王子インターチェンジからは、約5分と非常に近い距離にあります。登録路線である東京都道169号淵上日野線（新滝山街道）のほか、東京都道166号瑞穂あきる野八王子線（ひよどり山有料道路）、国道411号（滝山街道）、国道16号、東京都道162号三ツ木八王子線といった主要道路からのアクセスも良好です。

公共交通機関（路線バス）

各方面から路線バスを利用してアクセスすることも可能です。最寄りのバス停は「道の駅八王子滝山入口」で、バス停からは徒歩約3分です。

京王八王子駅・八王子駅発: 西東京バスの【ひ01】戸吹（ひよどり山トンネル経由）、【ひ06】拝島駅、【ひ07】秋川駅（ひよどり山トンネル経由）、【ひ08】戸吹スポーツ公園入口行きのいずれかに乗車し、約9分です。
秋川駅発: 西東京バス【ひ07】JR・京王八王子駅行きに乗車し、約35分です。
西八王子駅発: はちバス北部コース東海大学八王子病院行きに乗車し、約33分です。
拝島駅発: 西東京バス【ひ06】JR・京王八王子駅行きに乗車し、約15分ですが、この系統は本数が極めて少ないため注意が必要です。

周辺環境

道の駅周辺には、東京純心大学、創価大学、東京富士美術館などの施設が点在しています。また、東日本旅客鉄道（JR東日本）八高線の小宮駅や、多摩川なども比較的近い場所にあります。

運営体制

道の駅八王子滝山は、八王子市が設置し、中日本高速道路株式会社の子会社である中日本エクシス株式会社が指定管理者として運営を担っています。

まとめ

東京都内唯一の道の駅である「道の駅八王子滝山」は、新鮮な地元産品や地域グルメ、観光情報提供などを通じて、八王子および多摩地域の魅力を発信する拠点として、多くの人々に利用されています。ドライブ途中の休憩はもちろん、地元の味覚を探しに、あるいは地域イベントに参加するために、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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