野沢グランドホテル

野沢グランドホテル：歴史と温泉、スキーが織りなすリゾート

長野県下高井郡野沢温泉村、その温泉街の奥に位置する野沢グランドホテルは、長野電鉄グループの長電ホテルズが運営する、歴史ある観光ホテルです。温泉街の中心部から少し離れた場所に位置することで、静かで落ち着いた滞在が可能です。野沢温泉の中でも有数の規模を誇り、その歴史の中で、皇族の方々も宿泊されたことがあるという格式高いホテルです。

温泉

野沢グランドホテルの最大の魅力は、その豊富な温泉です。館内には、展望露天風呂、貸切露天風呂、展望大浴場と多彩な浴場があり、それぞれに異なる源泉から引湯しています。「天下の名湯」と謳われる真湯源泉と、麻釜源泉の2つを贅沢に楽しむことができます。特に、露天風呂付客室では、いつでも好きな時に源泉かけ流しの温泉を堪能できます。

プール

1950年の開館時から、長野県下初の甲種公認50mプールを所有していたことでも知られています。さらに4年後には飛び込みプールも設置され、オリンピック選手も輩出しました。かつては水泳の練習場として知られていましたが、1994年の改装により、プールの規模は縮小され、飛び込みプールは撤去されました。現在は20mのレジャープールとして夏季に営業しています。

スキー

野沢温泉スキー場の真湯ペアリフトにほど近く、冬季はスキー客で賑わいます。夏はプール更衣室として利用される建物が、冬にはスキーロッカーとして活用され、スキー用品のレンタルも可能です。スキーシーズンには、ホテルから直接ゲレンデへアクセスできる利便性も魅力です。

歴史

野沢グランドホテルの歴史は、1950年（昭和25年）に長野電鉄の子会社である野沢温泉観光株式会社の設立とともに始まりました。開館当初は「野沢温泉観光ホテル」という名称でしたが、1977年（昭和52年）に全面改築が行われ、「野沢グランドホテル」へと改称されました。その後、1979年には政府登録国際観光旅館に認定され、長年にわたり多くの観光客に愛されています。運営会社は何度か変更がありましたが、2017年からは株式会社長電ホテルズが運営しています。

施設

ホテルには、様々なタイプの客室が用意されています。和室、洋室、露天風呂付客室など、利用シーンに合わせて選ぶことができます。館内には、宴会場やダイニング、売店、メディアコーナーなどもあり、快適な滞在をサポートします。

客室

標準A（10帖和室） - 15室
露天風呂付B（6帖和室+ツインローベッド+麻釜源泉露天風呂） - 7室
露天風呂付C（10帖和室+ツインベッド+麻釜源泉露天風呂） - 1室
特別室D（12.5帖和室+洋室ツイン） - 1室
ツインルームE（洋室） - 2室
ツインルームF（洋室ツインローベッド） - 3室

浴場

展望露天風呂（男女別） - 真湯源泉
展望大浴場（男女別） - 麻釜源泉
貸切露天風呂「百番観音夫婦風呂」（冬季閉鎖） - 麻釜源泉
20mレジャープール（夏季のみ営業）
* プール更衣室 / スキーロッカー

アクセス

JR北陸新幹線飯山駅から、のざわ温泉交通の野沢温泉ライナーで約25分。終点「野沢温泉」下車後、徒歩約5分です。また、長電バスの野沢線を利用する場合は、終点「野沢グランドホテル」で下車してください。車の場合は、上信越自動車道豊田飯山ICから約30分、関越自動車道塩沢石打ICから約70分です。

周辺観光

ホテル周辺には、野沢温泉の外湯めぐりや、天然記念物「麻釜」、野沢温泉スキー場など、多くの観光スポットがあります。日本スキー博物館や、薬王山健命寺などの文化施設も楽しめます。少し足を伸ばせば、おぼろ月夜の館・斑山文庫、つつじ山公園、北竜湖、菜の花公園、阿弥陀堂など、四季折々の自然を満喫できるスポットも点在しています。

鉄道延伸構想

かつて、長野電鉄木島線の野沢温泉延伸構想がありましたが、地権者の反対や運行上の問題から実現には至りませんでした。しかし、木島線が廃線となった後も、長電バスによる急行バスが運行され、現在も飯山駅や長野駅からのアクセスが確保されています。

野沢グランドホテルは、温泉、スキー、歴史、文化と、様々な魅力が詰まったホテルです。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。

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