錦富士隆聖

錦富士 隆聖

錦富士 隆聖（にしきふじ りゅうせい）は、1996年7月22日生まれの現役大相撲力士で、青森県十和田市出身。彼の本名は小笠原 隆聖（おがさわら りゅうせい）であり、伊勢ヶ濱部屋に所属している。身長184cm、体重151kgの彼は、最高位として西前頭3枚目を記録したのは2023年5月の場所である。

来歴

錦富士は、十和田市立三本木小学校の3年生の時に相撲を始め、その後すぐに才能を開花させた。小学校6年生の時には、わんぱく相撲全国大会でベスト8に入賞した。中学校でも相撲に注力し、3年生時には全国中学校相撲選手権大会で8強入りを果たした。その後、三本木農業高校に進学し、3年生の時には全国高校相撲宇佐大会で個人3位に入賞するなど、素晴らしい成績を残す。

高校卒業後は近畿大学に進学したが、相撲選手としての夢を追うために中退を決意し、伊勢ヶ濱部屋に入門。彼を支援したのは、部屋の親方である旭富士。その後、2016年11月場所で序ノ口にデビューし、2017年1月には序二段で優勝。これを機に着実に番付を上げて行った。

彼のキャリアには怪我がつきまとい、特に2018年の場所では左膝を痛め、2019年には左肘を怪我し手術を受けることになった。しかし、2020年3月場所では幕下で優勝を遂げるなど、復活を遂げた。新型コロナウイルス感染症の影響により2020年5月場所が中止になったものの、2020年7月場所では自己最高位に戻り、その後、2022年には新入幕を果たす。

2023年には右足の靱帯を負傷しながらも強行出場を決め、その結果、子供が誕生するタイミングと重なった。7月及び9月場所は5勝10敗と苦しむも、11月場所に向けて西前頭16枚目まで番付を下げてしまった。これに対して、2024年1月場所では十両に復帰し、好成績を収めた。

エピソード

錦富士と同じ青森県出身の先輩力士安美錦（現・安治川）との関係は深く、入門当初から多くのエピソードがある。彼の四股名「錦富士」の「錦」は安美錦から由来しており、また安美錦の付け人も務めた。2020年には、一緒にカレーライスを食べてゲン担ぎをしたエピソードもあり、仲間としての絆はとても強い。

安美錦の引退相撲に合わせて、関取になるという明確な目標を持ち、その目標を見事に達成したことも特筆すべき。さらに、2020年には相撲協会の公式YouTubeチャンネルに登場し、トレーニング動画でストレッチのデモンストレーションを行い、話題になった。

趣味としてサッカー観戦が好きであり、特に好物の一つは枝豆と肉というシンプルな趣向がある。2024年の『ジャンクSPORTS』では、稽古でのエピソードを披露し、仲間との絆を感じさせる場面があった。加えて『大相撲部屋対抗!大食い&歌うまバトル』では、その歌唱力が披露され、大いに注目される。

主な成績

2024年7月までの通算成績は265勝231敗であり、幕内成績は81勝99敗。彼の経歴には十両優勝や幕下優勝の実績もあり、各段での活躍が期待されている。今後の彼の活躍にも大いに注目したい。

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