鏡味徳房

鏡味徳房の経歴と人物

鏡味徳房（かがみ のりふさ）は、1942年5月18日生まれの日本の銀行家、元大蔵官僚です。東京都港区出身で、港区立青山中学校、都立日比谷高校を経て、東京大学法学部第1類（私法コース）を卒業しました。大学在学中に国家公務員上級甲種試験（法律）に合格し、1965年に大蔵省に入省しました。

大蔵省でのキャリア

大蔵省では、主計局総務課を皮切りに、証券局総務課、大臣官房調査企画課、厚生省年金局年金課など、様々な部署で経験を積みました。1970年には北見税務署長に就任。その後、ジェトロ在フランクフルト産業調査員として海外勤務も経験しました。帰国後は、国際金融局投資第一課補佐、銀行局銀行課長補佐などを経て、1980年には銀行局総務課企画官に就任。米里恕銀行局長、土田正顕総務課長の下、約50年ぶりの新銀行法改正案の成立に尽力しました。

その後、大臣官房参事官、銀行局保険部保険第二課長、中小金融課長、銀行課長を歴任し、1989年には銀行局総務課長に就任しました。1990年には東京税関長、1991年には銀行局保険部長に就任。保険部長時代には、保険業界の垣根撤廃や金融自由化の議論が活発に行われる中、保険業法改正に向けて尽力しました。東京国税局長を経て、1994年から1995年まで関税局長を務めました。

東日本銀行でのキャリア

大蔵省退官後は、日本輸出入銀行理事を経て、1999年に東日本銀行顧問に就任。副頭取を経て、2001年から2011年まで頭取を務めました。その後、2018年まで会長を務めました。また、2005年から2007年までは第二地方銀行協会会長も務めました。

その他の活動

金融界での活躍の一方で、関東テニス協会会長、日本テニス協会副会長も務めるなど、スポーツ振興にも貢献しました。

人物像

鏡味徳房は、大蔵省、銀行業界、スポーツ界と幅広い分野で活躍した人物です。その卓越したリーダーシップと豊富な経験は、各方面で高く評価されています。

大蔵省入省同期

大蔵省の同期には、薄井信明、竹島一彦、榊原英資、大塚功（駐ジャマイカ特命全権大使）、平岡哲也（会計検査院事務総局次長）、白石忍（オリックス社長）などがいます。

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