長野県道35号長野真田線

長野県道35号長野真田線

長野県道35号長野真田線は、長野市中御所一丁目を起点とし、新地蔵峠を越えて上田市真田町本原に至る主要地方道です。この道路は、長野市街地と上信越自動車道長野ICを結ぶ主要なアクセスルートとしての役割を担っています。

概要

長野市内では、長野市街地と長野IC、松代方面を結ぶ主要道路として機能しています。長野IC開通以降、道路の拡幅が順次進められ、2010年には小島田バイパスが開通し、長野市街地から長野ICまでの区間が全線4車線化されました。

かつては、長野市南石堂町を起点とし、現在の長野市道長野西812号線にあたる荒木通りが県道指定されていました。この区間は旧北国街道の一部であり、一方通行の狭い道でした。北陸新幹線建設に伴い、信越本線を跨ぐ橋が撤去されたことで、2002年に県道指定が解除され、現在の起点は中御所交差点となりました。

長野ICを過ぎた松代地区では、城下町の古い街並みを縫うように走る現道と、その東側約500mを迂回する松代バイパスに分かれます。松代バイパスは、1996年に付け替えられた蛭川の廃川敷を利用して建設され、2022年に全線が開通しました。松代から先は新地蔵峠を越えて上田方面へ向かう近道となりますが、新地蔵峠はカーブが連続する難所です。

路線データ

起点: 長野市中御所一丁目
終点: 上田市真田町本原
重要な経過地: なし
実延長: 35.1817km
幅員:
4車線: 起点 - 長野インター南交差点、松代バイパス長野インター南交差点 - 城北団地北交差点
2車線: 長野インター南交差点 - 終点、松代バイパス城北団地北交差点 - 皆神台西交差点
道路法第7条第1項該当号: 1号

沿革

1964年: 長野松代線・矢沢松代線の一部を主要地方道長野真田線に指定。
1966年: 長野真田線が認定。
1968年: 長野市松代町豊栄赤柴から新地蔵峠までの改良工事が完了し、全線開通。当時の起点は長野市南石堂町。
1992年: 松代大橋が架橋（千曲川）。
1994年: 北陸新幹線建設に伴い、長野市中御所一丁目の跨線橋が撤去され、一時的に通行不能に。
2002年: 起点が長野市中御所一丁目に変更、起点から下氷鉋一丁目が国道117号との重複区間となる。
2010年: 小島田バイパスが開通し、長野市街地から長野ICまでが4車線化。
2013年: 松代バイパスのルート変更により、一部区間の重複が解消。
2016年: 更北地区住民自治協議会により、一部区間に「更北・古戦場街道」の愛称が制定。
2018年: 松代バイパスの一部区間が開通。
2022年: 松代バイパスが全線開通。

主要構造物

松代大橋: 千曲川に架かる橋梁で、全長568.0m、幅員23.0m（うち車道13.0m、4車線）。1992年に暫定2車線で開通し、1994年に4車線化されました。旧川中島橋の代替として建設されました。

別名

県庁通り: 中御所交差点から丹波島橋北詰までの区間。
更北・古戦場街道: 丹波島橋南詰から川中島古戦場史跡公園前までの区間。

重複区間

国道117号: 中御所交差点 - 下氷鉋交差点
国道403号: 長野インター南交差点 - 上高相交差点

交差・接続する道路

長野市

青木島交差点（長野県道77号長野上田線）
下氷鉋交差点（国道117号）
下氷鉋・塔之腰交差点（長野県道380号関崎川中島停車場線）
小島田交差点（長野県道445号川合川中島線）
古戦場入口交差点（国道18号）
赤川交差点（市道南長野公園通り）
長野インター交差点（上信越自動車道長野IC）
長野インター南交差点（国道403号）
上高相交差点（国道403号、松代バイパス）
皆神台西交差点（松代バイパス）

上田市

傍陽バス停付近（長野県道158号傍陽菅平線）
荒井交差点（国道144号）
御屋敷公園付近（長野県道4号真田東部線）

沿道施設

長野市

長野日本無線本社
川中島古戦場史跡公園
長野市立博物館
メルキュール長野松代リゾート＆スパ
松代消防署
松代城
長野市役所松代支所
松代温泉
長野県松代高等学校
長野県警察学校
長野県警察機動センター
皆神山

上田市

上田市役所真田自治センター
真田文化会館
上田地域広域消防本部真田消防署
* 真田氏館跡

その他

この道路は、長野市街地から上田方面へのアクセスを向上させるだけでなく、沿線の観光スポットへのアクセスも容易にしています。また、松代バイパスの開通により、松代地区の交通渋滞緩和にも貢献しています。

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