関屋喜代作

関屋喜代作：将棋界に貢献した棋士の生涯

関屋喜代作（せきや きよさく）は、1933年12月15日生まれ、2015年12月5日没の、日本の将棋棋士です。土居市太郎名誉名人を師事し、1955年12月19日、22歳でプロ入りを果たしました。棋士番号は69。千葉県茂原市出身です。

プロ生活と棋戦での活躍

プロ入り後、関屋氏は数々の棋戦に参加しました。順位戦では、1963年度の第18期C級2組で初めて降級点を喫する苦杯をなめるも、翌1964年度の第19期では開幕7連勝を含む10勝2敗という圧倒的な成績でC級1組へ昇級。同期の昇級者には、後に名棋士となる米長邦雄氏がいました。

1958年度の第2回古豪新鋭戦では優勝を飾り、1969年度の第13回大会では準優勝と活躍を見せました。一方、1980年度の第38期順位戦では降級点を喫し、順位戦から陥落しました。

タイトル戦では、1970年度の第11期王位戦で予選を突破しリーグ入りを果たしましたが、中原誠氏や山田道美氏ら強豪相手に苦戦を強いられました。竜王戦では、1988年度の第1期ランキング戦で決勝まで進出するも、森内俊之氏に敗れ昇級を逃しました。その後も竜王戦で活躍するも、タイトル獲得には至りませんでした。

現役最後の輝きは、1992年度の第8回天王戦六段戦での準優勝でした。泉正樹氏や土佐浩司氏らを破り決勝に進出するも、神谷広志氏に惜敗しました。

棋風と人物像

関屋氏の棋風は、四間飛車を得意としながらも、矢倉、角換わり、三間飛車なども柔軟に指す多様なスタイルでした。四間飛車では、序盤から積極的に角交換を狙い、相手の玉の攻防ぎりぎりのところで勝負を決めようとする、大胆な戦法が特徴でした。

棋士としてだけでなく、日本将棋連盟の常務理事も務め、将棋界の発展に貢献しました。「将棋世界」誌では詰将棋も担当していました。私生活では、山岳写真の撮影、合気道、読書を趣味としていました。

弟子と昇段履歴

関屋氏は後進の育成にも力を入れ、多くの弟子を育成しました。

昇段履歴は、1950年5級から始まり、1953年には初段、1955年には四段でプロ入りを果たしました。その後、1965年に五段、1973年に六段、そして1994年の引退後も、1994年には七段、2011年には八段と贈段されました。

成績と受賞歴

関屋氏の通算成績は314勝508敗でした。主な成績として、古豪新鋭戦での優勝（1958年度）があります。また、日本将棋連盟より、現役勤続25年表彰（1980年）、功労表彰（1972年、1973年）を受賞しています。

まとめ

関屋喜代作氏は、独特の棋風と棋士人生で将棋界に大きな足跡を残しました。順位戦での活躍やタイトル戦での惜敗、そして後進の育成など、多方面で才能を発揮した棋士として、これからも記憶に留められるべき人物です。彼の棋士人生は、多くの将棋ファンにとって、永遠の感動を与え続けるでしょう。

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