関山駅

関山駅について



関山駅(せきやまえき)は、新潟県妙高市大字関山に位置する、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの駅です。妙高市妙高地区にあり、かつてはスイッチバック式の駅として知られていました。1985年秋まではスイッチバック駅として機能していましたが、現在は地上駅となっています。

歴史



関山駅は、1886年明治19年)8月15日に官設鉄道の直江津 - 当駅間が開通した際に、終着駅として開業しました。その後、1888年明治22年)5月1日に当駅 - 長野間が延伸されました。

1927年昭和2年)2月8日には、記録的な大雪(昭和2年豪雪)により301列車が立往生する事態が発生しましたが、地域の青年団や消防組員による炊き出しが行われ、乗客を支援しました。1971年昭和46年)12月1日には貨物取扱が廃止され、1985年昭和60年)3月14日には荷物扱いも廃止されました。

1985年昭和60年)10月28日には、駅が現在地に移転し、構内にあったスイッチバックが廃止されました。1987年昭和62年)4月1日国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となりました。2015年(平成27年)3月14日には、北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の延伸に伴い、並行在来線として経営分離され、えちごトキめき鉄道に移管されました。2017年(平成29年)11月10日には、台湾鉄路管理局台東線関山駅と姉妹駅協定を締結し、2023年(令和5年)12月1日には終日無人駅となりました。

駅構造



関山駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。駅舎は線路の西側に位置し、ホームへは跨線橋で連絡しています。無人駅ですが、自動券売機が設置されています。以前は直営駅で、窓口や有人改札口があり、乗車券の他、オリジナルグッズも販売されていました。コンコースには、自動販売機や化粧室も設置されています。

駅舎の南側は2階建てで、待合室は「駅舎サロン&画廊」として近隣住民のボランティアによって運営されています。1階は喫茶室、2階は画廊として利用されており、絵画や写真などが展示されています。移管前は、JR東日本新潟支社が管理しており、業務委託駅(ジェイアール新潟ビジネス受託)で、直江津駅が管理していました。出札窓口にはみどりの窓口のマルス端末が設置されていましたが、移管時に運用が終了しました。なお、妙高はねうまライン内の他の5駅では全国JR線乗車券類の発売が継続されましたが、関山駅は対象外となりました。

のりば



前述の通り、1985年まではスイッチバック式でしたが、旅客列車の電車化に伴い廃止されました。旧ホーム跡は、保線車両などの入線に使用されていますが、通常時は車両の入線は行われていません。

利用状況



2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は95人です。2000年度(平成12年度)以降の乗車人員の推移は以下の通りです。2000年度から2014年度の統計はJR東日本時代のものです。なお、2014年度の統計は非公表です。

駅周辺



駅周辺には、関・燕温泉などの観光地があります。駅前からは、妙高市市営バスや乗合タクシーが運行しており、以下の路線を利用することができます。

妙高市市営バス(ぶらっと妙高山麓周遊バス)
D 妙高山麓線:アパリゾート上越妙高 / 苗名滝 ※冬季は道路通行止のため運休
E 関・燕温泉線:関・燕温泉
乗合タクシー
90 関山ルート:新井バスターミナル

また、特定非営利活動法人によるコミュニティバス(会員制バス)や冬季限定のスキー場シャトルバスも運行しています。

その他



関山駅周辺は、世界有数の豪雪地帯として知られています。1946年(昭和21年)1月17日には、日降雪量210cm(国鉄による観測)を記録し、山岳を除く非公式記録としては世界1位となっています。

JR時代の駅スタンプは『霊山妙高と温泉のまねく駅』でしたが、現在は『霊山妙高仰ぎ修験者の火まつり 関山神社』が設置されています。

隣の駅



えちごトキめき鉄道

■妙高はねうまライン

■快速(土休日のみ運転、臨時列車扱い)・■普通
妙高高原駅 - 関山駅 - 二本木駅

脚注



記事本文

利用状況



関連項目



日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク



関山駅 - えちごトキめき鉄道
駅周辺地域活性化ビジョン(妙高市)(2019年11月9日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
* 妙高市観光情報INDEX - 妙高市

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