関川村 (愛媛県)

関川村（せきがわむら）とは

関川村は、かつて愛媛県東予地方の宇摩郡に存在した村です。1954年（昭和29年）3月31日に、土居村、長津村、小富士村、蕪崎村、天満村と合併し、町制を施行して宇摩郡土居町となりました。その後、平成の大合併を経て、現在は四国中央市の一部となっています。現在の四国中央市の最西部に位置し、新居浜市と接する地域です。

地理

関川村は、関川の上流域に位置し、南北に細長い形状をしています。南は東赤石山に連なる山々を背に別子山村と境をなし、東は関川の支流である西谷川を境に土居村と接していました。西は船木村と多喜浜村（1953年に新居浜市に編入）に、北は天満村に接しており、海岸線には面していません。村域の大部分は山地であり、自然豊かな地域でした。

村名の由来

村の名前は、村内を流れる関川に由来します。関川は、宇摩郡と新居郡の境にあった関所の近くを流れていたことから、その名が付けられました。

社会

地域・集落

関川村には、上野と北野の2つの地区がありました。これらは合併前の旧村であり、関川の右岸が上野、左岸が北野でした。上野地区には、旧街道（讃岐街道または金毘羅街道、現在の国道11号の旧道）が通り、村の中心として機能していました。これらの地区は、合併して土居町になった後も大字として受け継がれました。

上野（うえの）
北野（きたの）

平成の合併により四国中央市となってからは、これらの地域名は「四国中央市土居町上野」のように、旧土居町を冠した形で現存しています。

行政

関川村の役場は、大字上野に設置されていました。

学校

小学校：関川小学校（現存）
中学校：関川中学校（1963年に土居中学校に統合）

歴史

村の沿革

1889年（明治22年）12月15日：町村制の施行に伴い、上野村と北野村が合併し、宇摩郡関川村が成立しました。
1954年（昭和29年）3月31日：土居村、長津村、小富士村、天満村、蕪崎村、関川村が合併し、土居町となり、関川村は自治体として消滅しました。

関川村の系譜

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A[上野] --> B(関川村)
C[北野] --> B
D[長津村] --> E(土居町)
F[小富士村] --> E
G[天満村] --> E
H[満崎村] --> I(天満村)
J[満崎村] --> K(蕪崎村)
L[蕪崎村] --> E
M[土居村] --> E
E --> N(四国中央市)
O[川之江市] --> N
P[伊予三島市] --> N
Q[新宮村] --> N
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subgraph 町村制実施以前の村
A
C
end
subgraph 明治期
B
end
subgraph 昭和の合併
D
F
G
I
K
L
M
E

end
subgraph 平成の合併
N
O
P
Q
end








（注記）関川村以外の合併以前の系譜は、それぞれの市町村の記事を参照してください。

交通

道路

村内を東西に旧街道が横切っていました。

鉄道

村域を日本国有鉄道の予讃本線（現在の予讃線）が通っていましたが、関川駅が開業したのは1961年であり、関川村の閉村後でした。

脚注

関川小学校

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典38愛媛県』角川書店、1981年10月

関連項目

愛媛県の廃止市町村一覧

外部リンク

* 愛媛県宇摩郡関川村 (38B0030002) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ

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