院内駅

院内駅の概要

院内駅（いんないえき）は、秋田県湯沢市上院内字小沢に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）奥羽本線の駅です。この駅は秋田県内の最南端にあり、及位駅から8.6キロメートルの区間は複線となっていますが、列車の本数は2022年3月時点で日中8往復に留まっています。また、秋田方面に折返す列車も存在し、2020年時点で2本の運行が確認されています。なお、当駅以北は秋田支社の管轄となっています。

駅の歴史

院内駅は1904年10月21日に、国鉄奥羽南線の新庄駅から延伸した際に終着駅として開設されました。当初は雄勝郡院内町に所在しており、1905年に湯沢駅へ向かう線が開通し、途中駅となりました。その後、1976年には貨物取扱が廃止され、1984年には荷物扱いも終了しました。

1986年には簡易委託され、1987年の国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となりました。1988年2月には火事で旧駅舎が焼失し、翌年には合築駅舎の建設が始まり、1990年に駅舎部分の利用が開始されました。2002年には「東北の駅百選」に選ばれるなど、地域に根付いた存在となっています。2009年には終日無人駅に移行し、2021年には横手駅の管理下に置かれました。2024年には新たに「えきねっとQチケ」のサービスが開始される予定です。

駅の構造と設備

院内駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を備えた地上駅です。計2面3線の構造を持ち、列車の交換や待避、折返しが可能です。無人駅であるため、駅舎内には郷土資料館「院内銀山異人館」を併設した鉄筋コンクリート製の2階建て駅舎があります。建物のデザインは明治時代に院内銀山で工程を担っていたドイツ人技師の住宅を基にしており、赤煉瓦調の非常に魅力的な洋風建築となっています。この駅舎の建設には約1億3,400万円の費用がかかり、雄勝町がその負担をしました。

のりば

3番線は上下共用の待避線として機能しています。また、当駅に到着する最終電車は客を降ろした後、夜間の滞泊をせずに直ちに横手駅に回送されます。

利用状況

院内駅の利用状況に関しては、JR東日本のデータによれば、2000年度から2007年度にかけての1日平均乗車人員の推移が記録されています。具体的な数値は公表されていないものの、地域住民や観光客にとって重要な交通手段となっています。

駅周辺の施設

院内駅の周辺には、院内郵便局や国指定史跡の岩井堂洞窟、道の駅おがち小町の郷、リフレッシュ交流センターほっと館など、魅力的な施設が点在しています。また、雄物川や秋田県道278号雄勝湯沢線も近く、地域の観光や移動に役立っています。特に、院内駅は夏祭り「えびすだら」の最寄り駅として知られ、多くの観光客が訪れます。

隣接駅

院内駅の隣には、奥羽本線の及位駅と横堀駅があります。このように、院内駅は地域交通の要所として重要な役割を果たしています。

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これからも院内駅は、多くの利用者に愛され続け、その歴史と魅力を地域とともに発展させていくことでしょう。

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