韓国鉄道公社368000系電車

韓国鉄道公社368000系電車

368000系電車は2011年に韓国鉄道公社によって導入された、国内の都市間準高速列車の一つです。特に京春線で運行されている「ITX-青春」として、多くの乗客に利用されています。2013年の時点で、8両編成が8本、計64両が運用されています。

概要

京春線の電鉄化が進む中、この368000系電車は新たに導入された車両で、特に耐久性のあるステンレス製です。車両の設計は311000系後期車や321000系を基にしており、現代的なデザインが特徴です。高床式のホームに対応しているものの、一般列車が発着する低床式ホームには適応していません。そのため、京釜線での運用時には乗降のための特別な踏み台が必要となっています。

この車両の運転において、最高速度は180 km/hに設定されており、信号の効率を高めるために、歯車比も22:91と低めに設定されています。主電動機には自己通風式の4極かご形三相誘導電動機が採用されており、信号の安定性を支えるための高性能を誇ります。さらに、京春線は観光路線としての役割も果たしているため、眺望を確保する目的で韓国初の2階建て車両が4号車と5号車に導入されています。

車内設備

368000系の車内は、快適性と利便性を追求した作りとなっています。内部にはLED照明が採用され、明るく快適な空間を提供。車内案内装置としては21インチのLCDモニターが設置されており、乗客にわかりやすい情報提供が行われています。さらに、授乳室、手荷物保管台、自動販売機、自転車置き場など、様々な設備が充実しています。

座席はリクライニング式で、KTX-山川と同様に回転が可能であるため、座っている方向を調整することができます。また、3号車と6号車にはトイレも設置されており、長旅でも安心して利用することができるよう配慮されています。

編成と運行区間

2013年の時点で、368000系の編成にはCI（コンバータ装置 + VVVFインバータ）、主変圧器、補助電源装置（静止形インバータ）、空気圧縮機、蓄電池などの重要な機器が搭載されています。特に、パンタグラフは368100形と368600形にシングルアーム型が1基ずつ設置されています。

運行エリアとしては、京春線（京元線、中央線、忘憂線を含む）や京釜線があり、龍山から清凉里、春川、大田へのアクセスを提供しています。このように、368000系電車は高い性能と快適さを兼ね備えた存在として、韓国の鉄道網において重要な役割を果たしています。

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