須藤甚一郎

須藤甚一郎について

須藤甚一郎（すどう じんいちろう、1939年1月27日 - 2020年8月11日）は、日本の著名な芸能リポーターであり、政治家でもあった人物です。目黒区議会議員を6期務めた他、民主党の参議院比例区の総支部長も兼任していました。

生い立ちと教育

須藤は、東京府東京市板橋区（現在の東京都板橋区）で誕生しました。早稲田大学の第二政治経済学部で政治学を学び、卒業後はトリンプ・インターナショナル・ジャパンでサラリーマンとしてのキャリアをスタートさせました。彼はその後、マスコミの世界へ転身し、特に女性週刊誌での記者活動に従事しました。"女性自身"（光文社）や"微笑"（祥伝社）などでの経験を経て、梨元勝の紹介で芸能リポーターとしての道を歩み始めました。

芸能リポーターとしての活動

1978年から1985年まで、須藤は様々なテレビ番組に出演し、特に"アフタヌーンショー"、"おはよう!ナイスデイ"、"ルックルックこんにちは"などにおいて、芸能ニュースを報じる役割を担いました。彼の軽快なトークと独自の視点で、多くの視聴者に親しまれる存在となりました。

政治家としてのキャリア

須藤は政治の世界にも大きな足跡を残しました。1967年に初めて世田谷区議会議員選挙に無所属で立候補しましたが落選。その後、1999年に目黒区議会議員選挙で当選し、以降6期にわたり議員を務めました。この鉱脈な活動は、地域社会における彼の積極的な関与を示しています。
彼は無所属として出馬し、得票数でも第1位を記録するなど、着実に支持を得ていきました。彼の政治活動は、目黒区内の問題解決や地域振興に重点を置いていました。

健康問題と晩年

須藤は、64歳の時に脊柱管狭窄症を患い手術を受けたことをきっかけにタバコを断ちましたが、長年の喫煙により肺に深刻な影響が出ていました。晩年には肺気腫などの病に苦しむこととなります。自身の健康状態は次第に悪化し、2019年の夏には熱中症で二度倒れ、その後は車椅子生活を余儀なくされました。2020年には多臓器不全により81歳で他界しました。

追悼

須藤の死去後、9月7日に目黒区議会で彼を追悼するセレモニーが行われ、議会内での顕彰や追悼演説が行われました。彼の死は、地元政治における彼の重要な役割を再確認させるものでした。

その後の家族

須藤の長男である須藤健太郎も政治家を志し、2023年4月の目黒区議会議員選挙に立候補しましたが、残念ながら落選となりました。彼は引き続き政治活動を続けようとしています。

著作物と映画出演

須藤は著作として『芸能界今日モ醜聞アリ!』や『まっ黒長屋の物語』などを出版しており、また映画にも出演していました。彼の多才なキャリアは、様々なメディアでの活動を通じて形作られています。

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