馬法五

馬法五の生涯と軍歴

馬法五（ば ほうご、繁体字: 馬法五; 簡体字: 马法五; 拼音: Mǎ Fǎwǔ）は、中華民国（現在の台湾）の著名な軍人です。国民軍から出発し、その後国民革命軍の一員として活躍しました。彼の字は賠虞で、多大な影響を与えた軍人の一人として知られています。

学生時代と初期の軍歴

彼は高陽県立高等小学堂および保定育徳中学を卒業した後、北京にある協和医学校の予科に入学しました。この時期に彼は医療や論理的思考を学び、将来の軍人としての基礎を築きました。1915年（民国4年）には陸軍第6師に入隊し、そこで基本的な軍事訓練を受けました。

1918年、馬法五は保定陸軍軍官学校第8期砲兵科に進学し、1922年には卒業しています。この卒業は彼の軍歴において画期的な出来事であり、以降彼は第3混成旅の指揮官である孫岳の部下として活動します。国民軍が設立された1925年には、彼は砲兵団団長に昇進します。

軍人としての道

1927年の五原誓師以降、馬法五は第5軍特種兵旅の旅長に昇進し、その秋には国民革命軍第2集団軍第20軍第59師の師長を任命されました。北伐が完了した後も、彼は馮玉祥の指揮の下で反蔣介石戦争を戦い続け、1929年には第6軍第12師の師長として指揮を執り、中原大戦では副師長および旅長の役割を担いました。馮玉祥の敗北を受け、国民政府からの再編を経て、1931年には歩兵第1師の副師長となり、同年中に第39師の副師長に任じられました。1935年には陸軍中将としての地位を得ました。

抗日戦争への参戦

日中戦争が勃発すると、馬法五は第39師の師長に昇進し、徐州会戦に参加しました。1938年には第40軍の副軍長を兼任し、翌年には第106師の指揮官に移ります。1942年には第40軍の軍長に昇進し、さらには河北省政府の主席代理としても活動しました。

1945年には中国国民党の中央監察委員に選出され、6月には第11戦区の副司令長官として軍を指揮する役割を果たしていました。しかし、日中戦争の終結後、彼は邯鄲戦役で八路軍に対して惨敗し、捕虜となってしまいます。

捕虜からの解放と晩年

1946年には、政治協商会議において新四軍の軍長である葉挺とともに捕虜交換が合意され、彼も無事に解放されました。その後、彼は北平行轅の保定綏靖公署の副主任に任命され、天津警備司令に上り詰めました。1948年には河北省政府の委員となり、1949年4月には総統府参軍に任命されました。国共内戦の敗北後は台湾に逃れ、行政院の顧問として活動しました。

最期

馬法五は1992年1月24日に台北市で亡くなりました。享年99歳という長い人生の中で、彼は非常に多くの歴史的な出来事に立ち会い、その足跡は今日でも語り継がれています。

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