高島已作

高島已作の生涯

高島已作（たかしま みさく、1874年3月11日生まれ）は、日本の陸軍において大佐の階級にまで昇進した軍人である。彼は広島県で生まれ、学習院高等科を卒業した後、陸軍士官学校の第9期生としてさらに学び、軍歴をスタートさせる。高島は、近衛歩兵第3連隊附として初の任務を担い、後に岡保鞏や福島安正といった名将のもとで活躍した。

軍歴と戦歴

高島は、陸軍でのキャリアを通じて数々の重要な役割を果たした。彼は、歩兵第39連隊の大隊長や独立第18師団司令部附として青島攻略戦に参加し、その後、大村歩兵第46連隊附としても勤務した。また、久留米俘虜収容所の所長を短期間務め、その後のシベリア出兵に参戦する。特に尼港事件前後の北部沿海州への派遣任務では、歩兵第25連隊及び第26連隊に所属し、ハバロフスクで特別な任務を果たした。

1922年には予備役に編入され、以降は北海道で生活を送り、釧路連隊区司令官を最後に陸軍を退いた。しかし、その後も教育者として地域に貢献した。彼は昭和初期に東京に移住し、オカルトに関心を持つようになり、心霊科学研究会に参加するなどして、その探求を進めていった。

家族背景と人脈

高島の家系は、出雲の判官に由来し、江戸中期に備中に移住したとされる。彼には妹が二人おり、一人は水野錬太郎に嫁ぎ、もう一人は中川繁丑少将と結婚した。また、姪の貞子は八街農林学園の創立者の弟に嫁いでいる。さらに、妻の和子もまた著名な家系に属し、本多忠鋒の妹である。

栄典と記録

高島はその功績により、数々の栄誉を授与され、1919年には従五位、また勲三等旭日中綬章、勲三等瑞宝章、紀元二千六百年祝典記念章などを獲得している。外国からも多くの勲章を受け取っており、王冠勲章やイタリアのレジオンドヌール勲章など、国際的にも認められた存在であった。

終焉と遺産

高島已作の正確な没年やその後の生活は不詳であるが、彼の生涯は多くの人々に影響を与え、彼の軍人としての業績や教育者としての貢献、さらにはオカルトへの興味は、後の世代にまで受け継がれている。高島の多才な経歴と独自の思想は、日本の近代史における重要な一章を形成しており、日本の歴史や文化においても興味深い存在である。

もう一度検索