高根村 (岐阜県)

高根村（たかねむら）

概要

高根村は、かつて岐阜県大野郡に存在した村です。2005年2月1日に、久々野町、丹生川村、清見村、荘川村、宮村、朝日村、吉城郡国府町、上宝村とともに高山市へ編入合併し、その歴史を閉じました。村は、北に乗鞍岳、南に御嶽山を望む山岳地帯に位置し、飛騨川が西へと流れる、自然豊かな地域でした。

地理

地勢

高根村は、北に乗鞍岳、南に御嶽山という二つの名峰に挟まれた場所に位置しています。これらの山々に源を発する小河川が集まり、飛騨川となって村内を西へ流れています。村の東部には、鎌ヶ峰がそびえ、乗鞍岳との間には野麦峠、御嶽山との間には長峰峠があります。これらの峠は、かつての交通の要所であり、歴史的な足跡を今に伝えています。

山岳

御嶽山
乗鞍岳
鎌ヶ峰

河川

飛騨川

湖沼

高根乗鞍湖（高根第一ダム湖）
高根第二ダム湖

歴史

沿革

1889年（明治22年）7月1日 - 町村制施行により、益田郡高根村が発足しました。
1950年（昭和25年）4月1日 - 近隣の朝日村とともに大野郡に移管されました。
1968年（昭和43年） - 中部電力による電源開発計画により、高根第二ダムが完成しました。これにより、村の中心部である日影地区と大古井地区の69戸が水没し、そのうち66戸は高山市など村外へ移住しました。ダム建設工事のピークは1967年から1968年頃で、一時的に村の人口が増加しました。
1969年（昭和44年） - 高根第一ダムが完成しました。
2005年（平成17年）2月1日 - 大野郡の久々野町、丹生川村、清見村、荘川村、宮村、朝日村、そして吉城郡の国府町、上宝村と共に高山市へ編入合併し、高根村は消滅しました。

行政

高根村の最後の村長は、中井勉氏で、1967年4月30日から2005年2月1日までその任を務めました。

施設

高根郵便局
高根第一ダム - 飛騨川流域最大の水力発電所である高根第一発電所を擁しています。
高根第二ダム - 高根第二発電所があります。
高根ハッピー劇場 - 1960年代のダム建設時に存在した映画館です。
高根映画劇場 - こちらも1960年代のダム建設時に存在した映画館です。

教育

中学校

高根村立高根中学校
高根村立日和田中学校

小学校

高根村立高根小学校
高根村立日和田小学校

廃校

2005年以前に廃校となった学校としては、以下があります。

高根村立高根小学校中之宿分校（1964年廃校）
高根村立高根小学校阿多野郷分校（1971年廃校）
高根村立高根小学校池ヶ洞冬季分校（1973年廃校）
高根村立高根小学校黍生冬季分校（1973年廃校）
高根村立高根小学校野麦分校（1981年廃校）
高根村立日和田小学校池ノ原冬季分校（1973年廃校）

交通

高根村には、鉄道路線はありませんでした。

道路

高根村に高速道路はありませんでした。

一般国道
国道361号
主要地方道
岐阜県道39号奈川野麦高根線
一般県道
岐阜県道435号御岳山朝日線
岐阜県道436号田口洞線

長距離自然歩道

中部北陸自然歩道
旧野麦街道糸引きのみち
乗鞍岳展望と鳥屋峠越えのみち

道の駅

飛騨たかね工房

名所・旧跡・観光スポット

野麦峠 - 山本茂実の著書『あゝ野麦峠』や、それを原作とした映画で知られています。
チャオ御岳スノーリゾート
日和田高原
野麦峠の館 - 2022年3月に閉館しました。

参考文献

高根村史編集委員会『高根村史』高根町、1984年

関連項目

岐阜県の廃止市町村一覧

外部リンク

高根支所 - 高山市
* 飛騨高根観光協会

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