高橋光宏

高橋光宏（たかはし みつひろ）

高橋光宏は、1962年7月19日生まれ、群馬県高崎市出身の元競輪選手です。日本競輪学校（現：日本[[競輪選手養成所]]）56期生で、現役時代は日本[[競輪選手会]]群馬支部に所属していました。師匠は同じく競輪選手の松岡征四郎。血液型はB型で、愛称は「ミツ」として親しまれていました。

生い立ちと競輪選手への道

高崎工業高等学校では自転車部に所属し、卒業後は製鉄会社に2年間勤務。しかし、賃金の低さに不満を感じ、競輪選手を志しました。競輪学校では43勝を挙げ、6位の成績で卒業。1985年9月14日、豊橋競輪場でデビューし、同日に初勝利を飾りました。当初から追い込みを得意とし、その才能を開花させていきました。

選手としての活躍

デビュー後、順調にS級へと昇格。1994年には第10回全日本選抜競輪で、特別競輪（現在のGI）初優勝を果たします。しかし、この優勝には、初戦の一次予選特別選抜競走での失格が問題となりました。当時、「特別競輪で失格した選手は次の特別競輪に出場できない」というルールがありましたが、高橋の優勝により、この矛盾が浮き彫りになったのです。その後、ルールは改正され「特別競輪での失格は即欠場」へと変更されました。

翌1995年の第38回オールスター競輪では見事優勝を飾り、2つ目のタイトルを獲得。実力で周囲の批判を払拭しました。40歳を超えてからもS級で活躍を続けましたが、2011年下半期にA級降格が決まり、同年6月22日の向日町競輪場でのレースを最後に現役を引退。2011年6月27日に選手登録を消除しました。通算成績は2024戦257勝、優勝23回（うち特別競輪2回）を記録しています。

主な獲得タイトル

1994年 - 全日本選抜競輪（大垣競輪場）
1995年 - オールスター競輪（熊本競輪場）

競走スタイルと評価

高橋は、自らを「あまり攻撃的な性格ではない」と評しています。そのため、積極的に前を競るよりも、3番手につけることを得意としていました。典型的な追い込み選手でありながら、ここ一番という時の実力は目を見張るものがありました。決勝レースでの勝率が高く、その実力は高い評価を受けています。

競輪評論家の緒方浩一は、高橋の競走スタイルを「三番手を回らせたら日本一」と評していました。高橋自身も、瞬発力、展開を読む力、コース取りの判断力が自身の武器であると語っています。

参考文献

『競輪打鐘読本 バンクの"鬼"たちが叫びまくる!』宝島社〈別冊宝島343〉、1997年。ISBN 978-4-7966-9343-1。

関連人物

後閑信一
稲村成浩

外部リンク

現役時代の成績 - KEIRIN.JP
* S級1班リレーインタビュー 高橋光宏 - keirin.jp

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