高津駅 (神奈川県)

高津駅：川崎市高津区の交通拠点

神奈川県川崎市高津区二子四丁目に位置する高津駅は、東急電鉄田園都市線に属する駅です（駅番号：DT09）。田園都市線のみならず、大井町線の各駅停車の一部も停車しますが、大井町線の駅としては正式に扱われていません。これは、当駅周辺の複々線区間において、大井町線列車が田園都市線用の線路を走行して停車するためです。大井町線用の線路にはホームが設置されていないため、溝の口駅と同様の扱いとなっています。

歴史と変遷

高津駅は、1927年（昭和2年）7月15日、玉川電気鉄道溝ノ口線の開通と同時に開業しました。その後、1943年（昭和18年）7月1日に軌間変更と路線移管を経て、大井町線の一部となりました。

1970年代には大規模な高架化工事が実施され、1977年（昭和52年）3月に完成。ホーム位置は地上時代から渋谷寄りに約60メートル移動し、駅周辺の踏切6か所が廃止されました。この工事には845メートルの延長と33億8千万円の事業費が投じられました。

1982年（昭和57年）4月3日には、駅高架下に「電車とバスの博物館」が開設されましたが、2002年（平成14年）9月に閉館、その後、宮崎台駅へ移転しました。

2007年（平成19年）から2009年（平成21年）にかけて、大井町線の溝の口駅延伸に伴う田園都市線複々線化工事が行われ、駅構造は大きく変化しました。この工事によって、相対式ホーム2面4線の駅となり、東口改札口も新設されました。バリアフリー化も進められ、エスカレーターやエレベーターが設置されました。

駅構造と利用状況

高津駅は、相対式ホーム2面4線の高架駅です。外側の2線が田園都市線用、内側の2線が停車しない大井町線用となっています。そのため、大井町線各停が田園都市線各停を追い越す光景が見られます。改札口は西口と東口の2箇所あり、東口は複々線化工事に伴い2009年に新設されました。

2023年度の1日平均乗降人員は27,687人です。近年、利用客数は安定して推移しています。

駅周辺

高津駅周辺には、高津区役所（最寄駅は溝の口駅）、高津警察署、高津消防署、川崎市立高津図書館、川崎市立高津小学校、川崎溝ノ口郵便局、帝京大学医学部附属溝口病院などの公共施設や、商業施設、ラウンドワン高津店などが立地しています。また、大山街道ふるさと館も近隣にあります。

アクセス

バス路線も充実しており、川崎駅や小杉駅方面への路線バスが運行されています。特に、等々力陸上競技場での川崎フロンターレの試合開催時には、多くの観客が利用する重要なアクセスルートとなっています。フロンターレのチームカラーである青と黒で装飾されたバス停標識も設置されています。

隣の駅

田園都市線
二子新地駅 - 高津駅 - 溝の口駅
大井町線
二子新地駅 - 高津駅 - 溝の口駅

高津駅は、川崎市高津区における重要な交通拠点として、地域住民や近隣地域からの利用者にとって欠かせない存在となっています。今後も、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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