鶴馬

鶴馬（つるま）

鶴馬は、埼玉県富士見市に位置する町名および大字です。現行行政地名としては、鶴馬一丁目から三丁目、そして大字鶴馬が存在します。地域によっては「鶴間」と表記されることもあります。

地理

富士見市の中央部に位置し、新河岸川とその支流が流れる沖積平野と、武蔵野台地が入り組んだ地形が特徴です。鶴瀬駅東側には住居表示が実施された区画が整備され、整然とした住宅地が広がっています。一方、鶴瀬駅西側や富士見川越バイパス沿いには、昔ながらの面影を残す大字が点在しています。

主な河川：

新河岸川
富士見江川
砂川堀

地価

2017年の公示地価によると、住宅地の地価は鶴馬2-7-35の地点で1平方メートルあたり15万2000円となっています。

歴史

鶴馬は、かつて鶴馬村として存在していました。市制施行後、住居表示の実施により範囲が狭まり、現在では3つの地域に分断されています。

沿革

江戸時代：入間郡河越領に属する鶴間村でした。
戦国時代：小机衆の上田左近の所領である鶴間でした。
正保年間：旗本室崎氏・多間氏の相給地でした。
元禄年間：川越藩領となりました。
1767年（明和4年）：一部が出羽山形藩領に属しました。
幕末：川越藩領に属する鶴間村は上野前橋藩領に、山形藩領に属する鶴間村は川越藩領となりました。
1879年（明治12年）：入間郡に所属しました。
1889年（明治22年）：町村制施行により、勝瀬村と鶴馬村が合併し、鶴瀬村となりました。旧鶴馬村域は鶴瀬村の大字鶴馬となりました。
1914年（大正3年）：東上鉄道（現、東武東上本線）が開業し、鶴瀬駅が開設されました。
1956年（昭和31年）：鶴瀬村、南畑村、水谷村が合併し、富士見村となりました。鶴馬は富士見村の大字となりました。
1964年（昭和39年）：町制施行により、富士見町の大字となりました。
1972年（昭和47年）：市制施行により、富士見市の大字鶴馬となりました。
1973年（昭和48年）：住居表示の実施により、鶴馬一丁目から三丁目などが成立しました。
1973年（昭和48年）：住居表示の実施により、山室一丁目・二丁目などが成立しました。
1974年（昭和49年）：住居表示の実施により、羽沢一丁目から三丁目などが成立しました。

世帯数と人口

2017年9月30日現在

小・中学校の学区

富士見市立小・中学校に通う場合の学区は、富士見市公式サイトで確認できます。

交通

東武東上本線が地内を通っています。最寄りの鶴瀬駅は、かつて鶴馬の一部だった鶴瀬東に位置しています。

主要道路：

国道254号富士見川越バイパス
埼玉県道266号ふじみ野朝霞線
埼玉県道334号三芳富士見線
富士見サイクリングロード（新河岸川沿い）

地域

寺社・史跡

来迎寺（二丁目）
下鶴馬氷川神社（二丁目）
谷津遺跡（一丁目） - 縄文前期の貝塚
御庵遺跡（二丁目） - 縄文前期の貝塚
ハケ上遺跡（二丁目） - 縄文前期の貝塚。鶴馬二丁目と関沢一・二丁目に跨る。

公園

山崎公園（大字） - 大字水子に跨る。
文化の杜公園（大字）
なしくぼ公園（大字）
鶴瀬西第1公園（大字）
谷津の森公園（一丁目）

施設

1丁目：けやきわかば保育園
2丁目：こばと保育園、関沢集会所
3丁目：打越集会所
大字：富士見市役所、富士見市中央図書館、市民総合体育館、富士見市民文化会館、イムス富士見総合病院、東消防署、富士見市立諏訪小学校、富士見市立勝瀬小学校（一部）、富士見鶴馬団地、埼玉りそな銀行、富士見台幼稚園、銀の鈴幼稚園

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年

関連文献

「鶴馬村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ165入間郡ノ10、内務省地理局、1884年

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