鷹栖町

鷹栖町（たかすちょう）

鷹栖町は、北海道の中央部、上川総合振興局に位置する町です。旭川市に隣接し、道央自動車道も通ることから、交通の便が良いのが特徴です。町の中心部から旭川市中心部まで車で約25分と近いため、南部の北野地区は旭川市のベッドタウンとして発展しました。

地理

鷹栖町は、上川盆地の北に位置する小盆地状の地形です。町内には碁盤目状に道路が整備され、オサラッペ川が北から南へと流れ、石狩川に注いでいます。北は和寒町、他の三方は旭川市に隣接しています。

歴史

「鷹栖」の地名は、かつてこの地に多くの鷹が生息していたことに由来します。アイヌ語の「チカップニ（大きな鳥の巣）」が転じて「鷹栖」となったと伝えられています。

1892年（明治25年）に鷹栖村が誕生しましたが、1924年（大正13年）に東鷹栖村、鷹栖村、江丹別村に分村しました。その後、1969年（昭和44年）に町制を施行し、現在の鷹栖町となりました。

年表

1892年（明治25年）：上川郡に（旧）鷹栖村が置かれる
1906年（明治39年）：二級町村制、上川郡（旧）鷹栖村となる。上川郡比布村（現比布町）が分村
1909年（明治42年）：一級町村制
1924年（大正13年）：（旧）鷹栖村が東鷹栖村と改称し、（新）鷹栖村（一級）と江丹別村（二級）が分村
1956年（昭和31年）：鷹栖村老人会結成
1960年（昭和35年）：鷹栖村商工会結成
1969年（昭和44年）：町制施行、鷹栖町となる
1972年（昭和47年）：町民憲章制定
1974年（昭和49年）：8月8日を「町民の日」に制定
1975年（昭和50年）：総合健診開始
1978年（昭和53年）：郷土資料館開館
1981年（昭和56年）：総合グランド・メロディー橋完成
1983年（昭和58年）：「オオカミの桃」販売開始
1985年（昭和60年）：町民球場完成
1992年（平成4年）：鷹栖町開基100年記念式典を挙行
1994年（平成6年）：たかすメロディーホール・鷹栖町総合体育館完成
1995年（平成7年）：オーストラリアゴールドコースト市と姉妹都市提携調印
1999年（平成11年）：サンホールはぴねす開館
2001年（平成13年）：鷹栖町ホームページ開設
2008年（平成20年）：生ごみ堆肥化施設完成
2009年（平成21年）：たかすサポーターズカード発行開始
2013年（平成25年）：あったかすくんリニューアル
2018年（平成30年）：農業交流センター「あったかファーム」開設

行政

現在の町長は谷寿男氏で、2013年11月5日に就任し、3期目を務めています。

経済・産業

基幹産業は農業で、特に米の生産が盛んです。野菜の生産も活発で、高級トマトジュース「オオカミの桃」は、町を代表する特産品として知られています。近年では、ワイン用のぶどう栽培も盛んに行われており、ワイナリーも存在します。

また、本田技研工業のテストコースである鷹栖プルービンググラウンドがあり、自動車の研究開発が行われています。株式会社ダイゼンが本社を置き、道北・道東・空知地方にスーパーマーケットを展開していますが、町内には店舗はありません。

農協

あさひかわ農業協同組合（JAあさひかわ）北野基幹支所
たいせつ農業協同組合（JAたいせつ）鷹栖支所

郵便局

鷹栖郵便局（集配局）
北鷹栖郵便局

宅配便

ヤマト運輸：旭川西営業所（旭川末広）/宅配便ロッカー ヤマト運輸旭川末広センター
佐川急便：旭川営業所（旭川市工業団地）

公共機関

警察：旭川中央警察署鷹栖駐在所、北野駐在所、北斗駐在所
消防：旭川市消防本部鷹栖消防署

姉妹都市・提携都市

国内

「ホークス交流」として、秋田県鷹巣町（現・北秋田市）、東京都三鷹市、山形県白鷹町、長崎県鷹島町（現・松浦市）との交流がありましたが、2007年3月末に解散しました。その後も、松浦市とは小学生の相互訪問交流が続けられています。

姉妹都市

ゴールドコースト市（オーストラリア連邦クイーンズランド州）：1995年（平成7年）11月18日提携

地域

人口

消滅集落

2015年国勢調査によると、以下の集落は人口0人の消滅集落となっています。

鷹栖町 - 北斗20線

教育

高等学校

北海道鷹栖高等学校

小中学校

鷹栖町立鷹栖小学校
鷹栖町立北野小学校
鷹栖町立鷹栖中学校

養護学校

北海道鷹栖養護学校

交通

鉄道

JR函館本線が町域の南端を通過していますが、駅はありません。近隣の駅としては、近文駅（旭川市内）や永山駅（旭川市内）が利用されています。

バス

鷹栖町営バス
道北バス：旭川駅前行

道路

高速道路：道央自動車道 旭川鷹栖IC、旭川北IC
都道府県道：北海道道37号鷹栖東神楽線、北海道道72号旭川幌加内線、北海道道99号和寒鷹栖線、北海道道251号雨竜旭川線、北海道道520号鷹栖東鷹栖比布線、北海道道848号鷹栖江丹別線、北海道道1125号嵐山公園線

文化

北野神社

北野地区にある神社で、毎年8月4日に「北野神社例大祭」が開催され、獅子舞が奉納されます。この獅子舞は加賀の国から伝わったもので、独特の演舞が特徴です。

丸山句碑の森

自然のままの森の中に、約180の句碑が点在しています。開拓時代の旧家を復元した「玄穹庵」があり、茶室風の建物として活用されています。

たかすメロディーホール

502席を備えた多目的ホールで、音楽や演劇など様々な公演が開催されています。ユーカラ織りを用いた座席が特徴です。

メロディー橋（北野橋）

橋の鉄筋を叩くと「夕やけこやけ」のメロディーが奏でられる、日本初のメロディー橋です。メディアでも広く紹介されました。

たかす丸山パークゴルフ場

丸山調整池の周りに作られたパークゴルフ場で、初心者から上級者まで楽しめるコースです。

パレットヒルズ

自然を生かして整備された憩いの場です。展望台からは大雪山連峰を一望でき、桜の季節には美しい景色が広がります。「丘の上の見晴ゾーン」「多目的ゾーン」「レクリエーションゾーン」があります。

名所

嵐山公園
北邦野草園

祭事・催事

オオカミの里北野クロスカントリー大会（1月）
たかす歩くスキーフェスティバル（3月）
たかすジョギングフェスティバル（6月）
24時間マラソンソフトボール大会（8月）
鷹栖熱夏フェスタ（8月）
たかすてき音楽祭（11月）

特産品・農産物・加工品

米どころとして知られ、「ゆめぴりか」や「ななつぼし」などのブランド米が生産されています。また、ワイナリーもあり、ワインの製造も行われています。

トマトジュース「オオカミの桃」
ワイン（とわ北斗ヴィンヤード）

人物

鷹栖町出身の人物

谷口直樹（北海道テレビ放送アナウンサー）
有倉雅史（元プロ野球選手）
千葉隆広（プロ野球選手）
中江早希（ソプラノ歌手）
松下元気（the sheepのボーカル）
門馬瑠依（ジャズシンガー）

鷹栖町にゆかりのある人物

荻田泰永（北極冒険家）
辰巳遼（プロバレーボール選手）

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