上川盆地

上川盆地

上川盆地は、北海道の中央部、上川総合振興局中部に位置する、北海道最大の盆地です。周囲を山々に囲まれた、自然豊かな場所です。

地理

上川盆地は、北海道のほぼ中央に位置し、東には大雪山や石狩山地がそびえ立ちます。北には名寄盆地があり、塩狩峠によって隔てられています。西には天塩山地、南には夕張山地が連なり、南の丘陵地帯を通じて富良野盆地へとつながっています。盆地の中央部には、大雪山系を源流とする石狩川と忠別川、そして十勝岳を源流とする美瑛川が流れ込み、扇状地を形成しています。これらの川は合流した後、神居古潭の狭窄部を抜け、石狩平野へと注ぎます。

盆地特有の地形のため、冬は非常に寒く、1902年には日本の観測史上最低気温である氷点下41度を記録しました。一方で、夏は高温となるため、稲作に適しており、道央地方の重要な水田地帯となっています。

交通

上川盆地は、北海道の交通の要所としての役割も担っています。鉄道は、函館本線（道西部方面）、石北本線（道東部方面）、宗谷本線（道北部方面）、富良野線（道南部方面）が通じています。道路網も発達しており、道央自動車道（道北部、西部方面）、国道12号（道西部方面）、国道39号（道東部方面）、国道40号（道北部方面）、国道237号（道南部方面）が利用可能です。

さらに、盆地の南端には旭川空港があり、東京、名古屋、大阪などの国内主要都市や、ソウルなどの国際都市への航空便が就航しています。これにより、国内外からのアクセスが非常に便利です。

市町村

上川盆地には、以下の市町村が含まれます。

旭川市
上川盆地の中心都市です。
上川郡
鷹栖町
東川町
東神楽町
美瑛町
比布町
当麻町
愛別町
* 上川町

これらの市町村は、それぞれが豊かな自然と独自の文化を持ち、盆地の魅力を形作っています。

上川盆地は、その豊かな自然と交通の利便性から、観光や産業において重要な役割を果たしています。四季折々の美しい風景が楽しめる上川盆地は、北海道を訪れる際にはぜひ立ち寄りたい場所の一つです。

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