鹿篭駅

鹿篭駅（かごえき）

鹿篭駅は、かつて鹿児島県枕崎市に位置していた鹿児島交通枕崎線（南薩鉄道）の駅でした。この駅は、枕崎線の延伸とともに1931年（昭和6年）3月10日に開業しましたが、1984年（昭和59年）3月17日に同線が廃止されたことに伴い、その役割を終えました。

歴史

鹿篭駅は、開業当初は駅員が配置された地上駅でしたが、1963年（昭和38年）9月13日には無人駅となりました。それから約20年後、枕崎線の廃止と共に駅としての機能も完全に失われました。

駅構造

開業当初は駅員が配置されていた地上駅でしたが、1963年（昭和38年）9月13日以降は無人駅となりました。

駅周辺

鹿篭駅の跡地には、現在では当時の面影は残っていません。しかし、駅周辺にはいくつかの歴史的な場所や施設が存在します。

桜之城跡

1459年（長禄3年）から1538年（天文7年）にかけて、薩州島津氏によって築城されたとされています。島津秀久、島津尚久、喜入季久といった武将が居城としていました。この城跡は、地域の歴史を物語る重要な場所です。

喜入氏累代の墓

1578年（天正6年）に鹿籠の領主となった喜入氏の墓所です。五代目の喜入季久から、1869年（明治2年）に版籍を奉還した十九代目の喜入久博まで、代々の墓がここにあります。

枕崎市立桜山小学校

この小学校は、かつて薩摩藩の郷学として使われていました。地域の教育を支えてきた歴史ある場所です。

枕崎市立桜山中学校

廃止後の現状

2009年（平成21年）5月現在、鹿篭駅の跡地は更地となっており、駅の遺構は残っていません。

その他

1949年（昭和24年）、鹿児島県から東京へ初めて黒豚が出荷された際、その貨車の車票に鹿篭駅のものが使用されていました。このことから、この時に出荷された黒豚は「鹿籠豚」と呼ばれるようになり、その美味しさと品質の高さから、日本初のブランド豚として広く知られるようになりました。また、枕崎市はカツオ漁業やカツオを使った料理（例：鰹節、カツオの刺身）でも有名です。

隣の駅

鹿児島交通（南薩鉄道）

枕崎線

金山駅 - 鹿篭駅 - 枕崎駅

脚注

関連項目

* 日本の[[鉄道駅一覧]]

もう一度検索