1917年の相撲

1917年の相撲

1917年（大正6年）は、相撲界にとって大きな変動の年でした。この年、相撲界では様々な出来事が起こり、後の相撲史に大きな影響を与えることになります。

大学相撲部の創設

この年、東京専門学校（現在の早稲田大学）と立命館大学に相撲部が創設されました。これらの大学相撲部の創設は、学生相撲の発展に大きく貢献し、後の相撲界に多くの人材を輩出する礎となりました。

大[[相撲]]初の不浄負け

5月場所の3日目には、十両の男嶌が、大[[相撲]]史上初の不浄負けを喫するという珍しい記録が生まれました。不浄負けとは、相撲の勝負規定に反する行為によって負けとなるもので、この記録は当時の相撲界に大きな衝撃を与えました。

両国[[国技館]]の焼失

11月29日未明、両国[[国技館]]が失火により全焼するという大惨事が発生しました。これにより、東京相撲は2年間にわたり再び野天での興行を余儀なくされました。国技館の焼失は、相撲界にとって大きな痛手であり、復興への道のりは困難を極めました。

台覧相撲

4月29日には、高輪東宮御所において、皇太子裕仁親王（後の昭和天皇）が誕生祝賀余興相撲を台覧されました。皇族の観覧は、相撲が日本の伝統文化として重要な位置を占めていることを示す出来事でした。

本場所の概要

1月場所（東京相撲）

場所：両国[[国技館]]
日程：1月12日より10日間
結果：東方勝利（80対79）。旗手は千葉ヶ嵜俊治。個人優勝は大錦卯一郎。

1月場所（大阪相撲）

場所：千日前東
日程：1月7日より晴天10日間

5月場所（東京相撲）

場所：両国[[国技館]]
日程：5月11日より10日間
結果：西方勝利（115対81）。旗手は大潮又吉。個人優勝は栃木山守也。

6月場所（大阪相撲）

場所：新世界
日程：6月1日より晴天10日間

この年に生まれた力士たち

1月5日 - 清美川梅之（最高位：前頭筆頭）
3月25日 - 高田山惠助（最高位：十両8枚目）
5月5日 - 八方山主計（最高位：前頭筆頭）
7月12日 - 斜里錦菊三（最高位：前頭18枚目）
7月13日 - 相模川佶延（最高位：関脇）
9月29日 - 八幡野平八郎（最高位：十両5枚目）
12月5日 - 佐賀ノ花勝巳（最高位：大関）

この年に亡くなった力士たち

1月20日 - 大ノ川甚太郎（最高位：小結）
5月17日 - 小松山与三松（最高位：前頭2枚目）
9月26日 - 司天龍政吉（最高位：小結）
* 12月25日 - 立田野竹松（最高位：前頭8枚目）

まとめ

1917年は、相撲界にとって様々な出来事が重なった激動の年でした。大学相撲部の創設、初の不浄負け、そして両国[[国技館]]の焼失という出来事は、その後の相撲界に大きな影響を与えました。この年、多くの力士が生まれ、また多くの力士がこの世を去りました。1917年の相撲は、相撲の歴史を語る上で、決して忘れてはならない一年と言えるでしょう。

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