1958年の相撲

1958年の大[[相撲]]

1958年は、大[[相撲]]界にとって大きな変革の年でした。この年、数々の出来事が相撲界を揺るがし、新たな歴史が刻まれました。本記事では、1958年の大[[相撲]]で起こった主な出来事、各場所の結果、そしてこの年に生まれた力士や亡くなった力士について詳しく解説します。

1958年の主な出来事

1958年は、1月に初場所が蔵前国技館で開催され、若乃花の横綱昇進が決定しました。しかし、その一方で、横綱吉葉山が途中休場し引退、横綱鏡里も場所後に引退を表明するなど、世代交代の波が押し寄せました。協会の役員改選では立浪と高砂が取締に就任し、相撲診療所が開設、行司部屋が独立するなど組織改革も進みました。また、財団法人日本[[相撲協会]]と改称し、大日本の「大」が取られました。

3月には春場所が大阪府立体育会館で開催され、場所後の番付編成会議で琴ヶ濱の大関昇進が決定しました。5月には、夏場所が蔵前国技館で開催され、自動電光掲示板が新設され、2階は全て椅子席となるなど、観客席の環境も整備されました。また、この場所には昭和天皇が観戦されました。

6月には、両国の旧国技館が日本大学へ譲渡されました。また、行司の年寄制が廃止され、新たな時代への変革が始まりました。

7月には、名古屋場所が金山体育館で開催されました。これにより、年6場所制が開始され、相撲界は新たな時代に突入しました。名古屋場所は、当時冷暖房設備がない金山体育館で行われたため、暑さ対策が重要でした。相撲協会は、土俵上のライトを蛍光灯に変え、酸素ボンベを放出、香水入りのおしぼりで力士の体を拭くなどの対策を講じました。それでも暑さは厳しく、1960年からは初日を1週間早めることになりました。

9月には、秋場所が蔵前国技館で開催され、初日の栃錦対北の洋戦の勝負判定をめぐり、行司伊之助が出場停止処分となりました。また、行司の年寄襲名制が禁止され、65歳定年制が発足しました。

10月には、大阪準本場所が開催され、大関朝汐が優勝しました。12月には、九州場所が福岡スポーツセンターで開催されました。

各場所の結果

一月場所（蔵前国技館）
幕内最高優勝：若乃花勝治（13勝2敗）
殊勲賞：琴ヶ濱
敢闘賞：若前田
技能賞：北ノ洋
十両優勝：常錦利豪（13勝2敗）
三月場所（大阪府立体育会館）
幕内最高優勝：朝汐太郎（13勝2敗）
殊勲賞：琴ヶ濱
敢闘賞：琴ヶ濱
技能賞：若前田
十両優勝：富樫剛（12勝3敗）
五月場所（蔵前国技館）
幕内最高優勝：栃錦清隆（14勝1敗）
殊勲賞：鶴ヶ嶺
敢闘賞：若前田
技能賞：信夫山
十両優勝：若秩父高明（11勝4敗）
七月場所（金山体育館）
幕内最高優勝：若乃花幹士（13勝2敗）
殊勲賞：安念山
敢闘賞：信夫山
技能賞：成山
十両優勝：青ノ里盛（13勝2敗）
九月場所（蔵前国技館）
幕内最高優勝：若乃花幹士（14勝1敗）
殊勲賞：時津山
敢闘賞：若秩父
技能賞：信夫山
十両優勝：北葉山英俊（14勝1敗）
十一月場所（福岡スポーツセンター）
幕内最高優勝：朝汐太郎（14勝1敗）
殊勲賞：北ノ洋
敢闘賞：安念山
技能賞：若瀬川
十両優勝：青ノ里盛（14勝1敗）

1958年に生まれた力士

2月15日：多賀竜昇司（最高位：関脇）
4月25日：栃司哲史（最高位：関脇）
6月23日：大乃花武虎（最高位：前頭13枚目）
7月18日：富士の岩秀之（最高位：十両13枚目）
8月26日：大富士慶二（最高位：十両6枚目）
11月21日：花ノ藤昭三（最高位：十両筆頭）
12月19日：闘竜賢二（最高位：関脇）

1958年に亡くなった力士

4月27日：若葉山鐘（最高位：小結）
5月16日：柏農山勝栄（最高位：前頭21枚目）
11月5日：常陸嶽理市（最高位：前頭2枚目）

まとめ

1958年の大[[相撲]]は、若乃花の横綱昇進、吉葉山と鏡里の引退、名古屋場所の新設、組織改革など、多くの変革と出来事が重なった年でした。また、力士の体調管理にも様々な工夫が凝らされ、相撲界が大きく変化した一年でした。この年の出来事は、後の大[[相撲]]の発展に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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