1959年の日本競馬

1959年の日本競馬

1959年（昭和34年）の日本競馬は、数々の出来事が起こり、競馬界にとって重要な一年となりました。この年の主な出来事をまとめました。

概要

1959年は、日本競馬において様々な変化と出来事がありました。人工授精の廃止決定や競走馬保健研究所の設立など、制度面での動きがあった一方で、ハクチカラのアメリカでの勝利や、伊勢湾台風による中京[[競馬場]]の被害といった出来事もありました。また、この年は数多くの競走馬が誕生し、後の競馬界を盛り上げることになります。

できごと

1月 - 3月

1月14日：日本軽種馬協会役員会にて、人工授精の廃止が決定されました。
2月10日：競走馬保健研究所が設立され、競走馬の健康管理体制が強化されました。
2月23日：渡米中のハクチカラがワシントンバースデーハンデキャップで優勝し、日本馬として初のアメリカでの勝利を飾りました。
2月28日：東京[[競馬場]]に救急車が配備され、3月28日からは阪神競馬場にも配備されました。これにより、競馬開催中の救護体制が向上しました。
3月9日：伝貧として殺処分命令が出ていたクモワカに対し、処分の取り消しが通達されました。

4月 - 6月

4月5日：京都[[競馬場]]のスワンステークスが「皇太子殿下御成婚祝賀競走」として施行されました。また、4月10日には中山[[競馬場]]のダイヤモンドステークスも同様に祝賀競走として施行されました。
4月14日：社団法人中央競馬振興会が設立されました。

7月 - 9月

9月5日：中央競馬の競走タイム表示が、従来の1/5秒単位から1/10秒単位に改正され、より正確な計測が可能になりました。
9月26日：伊勢湾台風により中京[[競馬場]]が甚大な被害を受けました。被害総額は約4,600万円に上りましたが、競馬場は12月25日に復旧しました。

10月 - 12月

10月1日：オンワードゼアがアメリカ遠征のため横浜港を出港しました。
10月6日：阪神競馬場のスタンド改築が竣工し、施設が拡充されました。
11月29日：関西厩務員労組のストライキにより、第6回京都競馬8日目が開催中止となりました。スト交渉は12月4日に妥結しました。
12月1日：大阪府の大阪[[競馬場]]が廃止されました。
12月12日：オーストラリアで行われた騎手国際競走の第2戦で、野平祐二騎手がアカタラワ号に騎乗し、カンタベリー競馬場のコースレコードで優勝しました。
12月26日：競走馬保健研究所の新築工事が竣工しました。
12月31日：池袋場外発売所が閉鎖され、西武鉄道に返還されました。

その他

宮城県石巻競馬場、茨城県古河競馬場、福岡県福間[[競馬場]]が廃止されました。

競走成績

中央競馬の主な競走

第19回桜花賞（阪神競馬場・3月29日）：優勝馬 キヨタケ（騎手：蛯名武五郎）
第39回天皇賞（春）（京都[[競馬場]]・4月29日）：優勝馬 トサオー（騎手：野平祐二）
第19回皐月賞（中山[[競馬場]]・4月19日）：優勝馬 ウイルデイール（騎手：渡辺正人）
第20回優駿牝馬（オークス）（東京[[競馬場]]・5月17日）：優勝馬 オーカン（騎手：清田十一）
第26回東京優駿競走（日本ダービー）（東京[[競馬場]]・5月24日）：優勝馬 コマツヒカリ（騎手：古山良司）
第20回菊花賞（京都[[競馬場]]・1[[1月15日]]）：優勝馬 ハククラマ（騎手：保田隆芳）
第40回天皇賞（秋）（東京[[競馬場]]・11月23日）：優勝馬 ガーネツト（騎手：伊藤竹男）
第4回有馬記念（中山[[競馬場]]・1[[2月20日]]）：優勝馬 ガーネツト（騎手：伊藤竹男）

中央競馬・障害

第42回中山大障害（春）（中山[[競馬場]]・6月28日）：優勝馬 オータジマ（騎手：高屋次郎）
第43回中山大障害（秋）（中山[[競馬場]]・10月11日）：優勝馬 ハルボー（騎手：本田昌雄）

表彰

啓衆社賞

年度代表馬・最優秀4歳牡馬：ウイルデイール
最優秀3歳牡馬：マツカゼオー
最優秀3歳牝馬：チドリ
最優秀4歳牝馬：オーカン
最優秀5歳以上牡馬：クリペロ
最優秀5歳以上牝馬：ガーネツト
最良スプリンター：ハククラマ
最優秀障害馬：オータジマ
最優秀アラブ：ダイマンゲツ

誕生

この年に生まれた競走馬は、1962年のクラシック世代となります。

主な競走馬

2月20日：ケンホウ
3月3日：オーハヤブサ
3月17日：アサマユリ
4月8日：フジノオー
4月10日：フエアーウイン
4月19日：フォルティノ
4月21日：トースト
5月3日：ヒカルポーラ
5月9日：ミスナンバイチバン
6月5日：リユウフオーレル

人物

主な人物

1月4日：本田優騎手、調教師（JRA）
1月4日：安藤光彰騎手（JRA）
1月15日：田原成貴騎手、調教師（JRA）
3月3日：萩原清調教師（JRA）
3月12日：森秀行調教師（JRA）
3月14日：川原正一騎手（兵庫）
3月15日：森安輝正騎手（JRA）
4月10日：栗田伸一騎手（JRA）
6月19日：相沢郁調教師（JRA）
7月17日：伊藤伸一調教師（JRA）
7月31日：大根田裕之調教師（JRA）
9月30日：丸山勝秀騎手（JRA）
10月27日：安達昭夫騎手、調教師（JRA）

死去

競走馬・種牡馬

人物

脚注

参考文献

一般社団法人 中央競馬振興会『日本近代競馬総合年表』中央[[競馬ピーアール・センター]]、2018年。

注釈

出典

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