1967年の日本

1967年（昭和42年）の日本：激動と成長の時代

1967年（昭和42年）は、日本の社会、経済、文化が大きく変動した年でした。高度経済成長が続く一方で、公害問題や学生運動、社会事件など、様々な出来事が日本列島を揺るがしました。この年の出来事を振り返り、当時の日本の状況を詳しく見ていきましょう。

政治・経済

佐藤栄作内閣が引き続き政権を担い、高度経済成長政策を推進しました。しかし、公害問題が深刻化し、8月には公害対策基本法が公布されるなど、環境問題への意識が高まりました。また、日米関係においては、沖縄返還問題が重要な課題となっていました。

社会

事件・事故

鹿児島県警察官殺害事件: 1月に鹿児島県川内市で発生。
藤沢市女子高生殺害事件: 1月に神奈川県藤沢市で発生。
阿賀野川水銀中毒（第二水俣病）: 厚生省が昭和電工鹿瀬工場の廃水が原因と結論。
西穂高岳落雷遭難事故: 8月に発生。
米軍燃料輸送列車事故: 8月に国鉄新宿駅構内で発生。
日産サニー事件: 10月に福島県いわき市で発生。

社会現象

アングラ文化: 若者を中心に、既成の価値観に反発するアングラ文化が広まりました。
核家族化: 都市部を中心に、核家族化が進みました。
ミニスカートブーム: 10月にツイッギーが来日し、ミニスカートブームが到来しました。
四日市ぜんそく訴訟: 9月に四日市ぜんそくの患者が訴訟を起こし、公害問題が社会的に注目されました。
ボイン: この年に流行した言葉。

文化・芸術

漫画

碧南一家: 2月から碧南市の広報誌で連載開始。現在も続く日本最長寿漫画。
超人ロック: 10月に聖悠紀によって同人誌に発表。

流行語

アングラ、核家族、ハイミス、ハプニング、フーテン族、ボインなどが流行しました。

音楽

JET STREAM: 7月からFM東海で放送開始。現在も続くFM最長寿番組。

スポーツ

プロ野球

読売ジャイアンツがセ・リーグで、阪急ブレーブスがパ・リーグで優勝。日本シリーズでは巨人が阪急を下し、3年連続の日本一に輝きました。

高校野球

春の選抜高校野球大会では津久見高校が、夏の全国高等学校野球選手権大会では習志野高校が優勝しました。

大相撲

大鵬幸喜が3回、北の富士勝昭、柏戸剛、佐田の山晋松がそれぞれ1回幕内最高優勝を果たしました。

交通

鉄道

大阪市営地下鉄谷町線：東梅田駅 - 谷町四丁目駅間が開業
名古屋市営地下鉄1号線：東山公園駅 - 星ヶ丘駅間が開業
名古屋市営地下鉄2号線：栄駅 - 金山駅間が開業
営団東西線：大手町駅 - 東陽町駅間が開業
京王帝都電鉄高尾線：北野駅 - 高尾山口駅が開業

製品

チョコボール: 森永製菓が発売。
ハイエース: トヨタ自動車が発売。
2000GT: トヨタ自動車が発売。
N360: 本田技研工業が発売。
リカちゃん人形: タカラが発売。
風神: 三菱電機が電気掃除機を発売。
純生: サントリーがびん入り生ビールを発売。

1967年は、高度経済成長の恩恵を受ける一方で、社会問題や事件が多発し、様々な変化が起きた年でした。この年の出来事は、現代日本の礎を築いた出来事として、深く記憶されています。

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