1972年ウィンブルドン選手権

1972年ウィンブルドン選手権

1972年のウィンブルドン選手権は、イギリスはロンドン郊外のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブで、6月26日から7月9日まで開催されました。この大会は、テニス界において特に著名なイベントであり、名だたる選手たちが集結し、熱戦を繰り広げました。

大会の概要

男子シングルス

男子シングルスのトーナメントには128名の選手が出場し、通常の7回戦制で進行しました。中でも注目の選手は、シード選手としてランキング上位に名を連ねた8名でした。シード選手の中には、初めてウィンブルドンのタイトルを獲得することとなるスタン・スミスや、準優勝のイリ・ナスターゼが含まれていました。

女子シングルス

女子シングルスでは96名の選手が出場し、同じく7回戦制で進行しました。32名の選手が1回戦不戦勝で進む中、ビリー・ジーン・キングが優勝を果たし、4度目のタイトルを手に入れました。特に、彼女の決勝戦でのパフォーマンスは圧巻で、準優勝者のイボンヌ・グーラゴングに対し見事なプレーを見せつけました。

各ラウンドの結果

男子シングルス 準々決勝

• - スタン・スミス vs. アレックス・メトレベリ: 6-2, 8-6, 6-2
• - ヤン・コデシュ vs. オニー・パルン: 6-2, 6-3, 6-4
• - マニュエル・オランテス vs. コリン・ディブリー: 6-2, 6-0, 6-2
• - イリ・ナスターゼ vs. ジミー・コナーズ: 6-4, 6-4, 6-1

男子シングルス 準決勝

• - スタン・スミス vs. ヤン・コデシュ: 3-6, 6-4, 6-1, 7-5
• - イリ・ナスターゼ vs. マニュエル・オランテス: 6-3, 6-4, 6-4

女子シングルス 準々決勝

• - イボンヌ・グーラゴング vs. フランソワーズ・デュール: 8-6, 7-5
• - クリス・エバート vs. パティ・ホーガン: 6-2, 4-6, 6-1
• - ロージー・カザルス vs. ナンシー・グンター: 3-6, 6-4, 6-0
• - ビリー・ジーン・キング vs. バージニア・ウェード: 6-1, 3-6, 6-3

女子シングルス 準決勝

• - イボンヌ・グーラゴング vs. クリス・エバート: 4-6, 6-3, 6-4
• - ビリー・ジーン・キング vs. ロージー・カザルス: 6-2, 6-4

決勝戦の結果

男子シングルス

スタン・スミスはイリ・ナスターゼとの熱い戦いの末、見事4-6, 6-3, 6-3, 4-6, 7-5で勝利し、初のウィンブルドン制覇を成し遂げました。

女子シングルス

ビリー・ジーン・キングは、イボンヌ・グーラゴングを相手に6-3, 6-3で勝利し、彼女のキャリアをさらに輝かしいものにしました。

ダブルス競技

男子ダブルスでは、ボブ・ヒューイットとフルー・マクミランがスタン・スミスとエリック・バン・ディレンを相手に勝利を収めました。女子ダブルスでは、ビリー・ジーン・キングとベティ・ストーブが同じく優勝を果たしました。また、混合ダブルスではイリ・ナスターゼとロージー・カザルスが勝利を飾るなど、多彩なラウンドが繰り広げられました。

この大会は、1970年代のテニス界において重要な位置を占め、選手たちの素晴らしいプレーやドラマのある試合が印象に残るものとなりました。

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