2006 ワールド・ベースボール・クラシック メキシコ代表

2006 ワールド・ベースボール・クラシック メキシコ代表

2006年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に、メキシコ代表として出場したチームの記録です。

概要

チームは、メジャーリーグの選手を中心に、リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル（メキシコ夏季リーグ）の選手やマイナーリーガーで構成されました。監督はフランシスコ・エストラーダが務めました。

大会前は、戦力的に厳しいという予想が大半でしたが、第1ラウンドでは見事に首位で通過しました。第2ラウンドでは残念ながら最下位に終わったものの、日本戦を除いては、失点を2点以内に抑えるなど、善戦しました。特に最終戦では、アメリカ合衆国から2点を奪って勝利し、この結果が、日本代表の準決勝進出を間接的にアシストする形となりました。

最終成績

第2ラウンド敗退（大会通算成績：3勝3敗）

試合結果

第1ラウンド

POOL Bを2勝1敗で終え、アメリカ合衆国、カナダと並びましたが、失点率で両者を上回り、首位で通過しました。

3月7日：アメリカ合衆国戦（チェイス・フィールド）
結果：メキシコ 0 - 2 アメリカ
敗戦投手：ロドリゴ・ロペス
本塁打：デレク・リー、チッパー・ジョーンズ（アメリカ）
メキシコはアメリカの投手陣を打ち崩せず、完封負けを喫しました。
3月8日：南アフリカ戦（スコッツデール・スタジアム）
結果：メキシコ 10 - 4 南アフリカ
勝利投手：フランシスコ・カンポス
本塁打：ホルヘ・カントゥ（メキシコ）
メキシコは初回に先制し、その後も着実に加点して勝利しました。
3月9日：カナダ戦（チェイス・フィールド）
結果：メキシコ 9 - 1 カナダ
勝利投手：エステバン・ロアイザ
本塁打：ホルヘ・カントゥ、マリオ・バレンズエラ（メキシコ）
メキシコは初回から大量得点を挙げ、カナダを圧倒しました。この勝利で、1次リーグ首位通過を決めました。

第2ラウンド

POOL 1を1勝2敗で終え、日本、アメリカ合衆国と並びましたが、失点率で両者を下回り最下位となり、敗退しました。

3月12日：韓国戦（エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム）
結果：メキシコ 1 - 2 韓国
敗戦投手：ロドリゴ・ロペス
本塁打：ルイス・アルフォンソ・ガルシア（メキシコ）、李承燁（韓国）
メキシコは初回に李承燁に2ランを浴び、反撃及ばず敗れました。
3月14日：日本戦（エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム）
結果：メキシコ 1 - 6 日本
敗戦投手：エステバン・ロアイザ
本塁打：里崎智也（日本）、ミゲル・オヘダ（メキシコ）
メキシコ打線は松坂大輔を始めとする日本投手陣に抑えられ、連敗となりました。
3月16日：アメリカ合衆国戦（エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム）
結果：メキシコ 2 - 1 アメリカ
勝利投手：エドガー・ゴンザレス
* メキシコは、この試合に勝利したことで、1勝2敗で並んだ日本、アメリカ合衆国のうち、失点率で最も有利な日本が準決勝に進出することになりました。

エピソード

判定問題

一塁塁審のボブ・デービッドソンが、マリオ・バレンズエラの打球を二塁打と判定したことが物議を醸しました。

感謝メール

日本が準決勝に進出できたのはメキシコがアメリカに勝利したおかげだとして、感謝のメールが駐日メキシコ大使館に殺到しました。この現象は2次リーグ最終戦終了直後から日本優勝後まで続きました。

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