2009年の気象・地象・天象

2009年の気象・地象・天象

2009年（平成21年）は、世界各地で異常気象や自然災害が多発した年でした。日本では、夏の冷夏や秋の気温の低さが特徴的でした。一方、世界では、記録的な熱波や大雪、地震、山火事などが発生し、多くの人命が失われました。この年を象徴する出来事を以下にまとめました。

天候

日本

冬（12月～2月）: 年初の冬は、気温が平年より1度高くなりました。
春（3月～5月）: 春の気温は、奄美沖縄を除き平年より1度高くなりました。
夏（6月～8月）: 夏は21世紀で2回目の冷夏となり、平年を1度ほど下回りました。
秋（9月～11月）: 秋の気温は平年並みでしたが、9月は真夏日が少なく、2002年以来の低い気温となりました。
年末の冬（12月）: 年末の冬の気温は平年並みでした。

世界

世界各地で異常気象が観測され、記録的な熱波や大雪、干ばつなどが発生しました。

地震・火山

東日本太平洋側（関東・東北・北海道）で地震活動が活発化したほか、静岡県付近でも活動が活発になりました。

主な地震

1月4日：ニューギニア島西部でM7.7の地震が発生し、津波注意報が発表されました。
1月4日：ギリシャ南部でM4.3の地震が発生しました。
1月4日：コスタリカでM6.1の地震が発生しました。
2月12日：インドネシアスラウェシ島北部でM7.4の地震が発生しました。
4月6日：イタリア中部のアブルッツォ州ラクイラ付近でM6.3の地震が発生しました。
5月28日：ホンジュラス北方でM7.3の地震が発生しました。
9月2日：インドネシア、ジャワでM7.0の地震が発生しました。
9月29日：サモア諸島付近でM8.3の地震が発生し、津波注意報が発表されました。
9月30日：スマトラ島沖でM7.6の地震が発生しました。
8月11日：駿河湾でM6.5の地震が発生しました。

これらの地震により、多数の死傷者や家屋の倒壊などの被害が発生しました。

主な出来事

1月

1月3日～5日：しぶんぎ座流星群を観測。
1月23日～24日：スペイン北部からフランス南西部にかけて、暴風雨が発生。
1月26日：インドネシアのジャワ島西部などで金環食を観測。
1月28日～30日：オーストラリア・メルボルンで、記録的な熱波を観測。
1月30日：WHOがジンバブエでのコレラ流行を発表。

2月

2月1日：西ヨーロッパで大雪。
2月5日：中国東北部や華北で干ばつが深刻化し、一級干ばつ緊急警報が発令。
2月7日～3月14日：オーストラリアで大規模な山火事が発生。
2月11日：アメリカとロシアの衛星が衝突し、スペースデブリが発生。
2月24日：ルーリン彗星が地球に最接近。

4月

4月17日：アフガニスタン南東部で地震が発生。

7月

7月22日：21世紀最長の皆既日食を観測。

8月

8月7日：台風8号が台湾に上陸し、八八水災が発生。
8月14日：富士山で落石事故が発生。
8月12日-13日：ペルセウス座流星群を観測。

10月

10月8日：台風18号が知多半島付近に上陸。

11月
11月17日-18日：しし座流星群を観測。

12月

12月中旬後半～下旬はじめ：全国的な寒波が到来。
12月13日-14日：ふたご座流星群を観測。

この年は、地震、台風、熱波、干ばつ、大雪、山火事、流星群など、さまざまな自然現象が観測され、世界各地に大きな影響を与えました。

もう一度検索