2021年のボストン・レッドソックス

2021年のボストン・レッドソックス

2021年のボストン・レッドソックスは、球団創設120周年という記念すべきシーズンでした。監督は3年目を迎えるアレックス・コーラが務め、本拠地フェンウェイ・パークでの戦いは109年目となりました。アメリカンリーグ東地区に所属し、激戦区での上位進出を目指しました。

オフシーズンの補強

オフシーズンには、積極的な戦力補強を行いました。ギャレット・リチャーズ、エンリケ・ヘルナンデスといった実績のあるFA選手を獲得し、層の強化を図りました。さらに、ニューヨーク・ヤンキースとのトレードでアダム・オッタビーノ、フランク・ヘルマンを獲得し、ブルペンの強化にも成功しました。また、千葉ロッテマリーンズから海外FA権を行使した澤村拓一を獲得し、日本球界からも新たな力を迎え入れました。

シーズン開幕と戦績

4月1日に予定されていたボルチモア・オリオールズとの開幕戦は雨天中止となり、翌4月2日に改めて開幕を迎えました。シーズンを通してチームは安定した戦いを見せ、92勝70敗の成績で東地区2位となりました。ワイルドカード争いでは2位となり、プレーオフ進出を決めました。

ポストシーズンの戦い

ワイルドカードゲームでは、宿敵ニューヨーク・ヤンキースと対戦し、6-2で勝利。勢いそのままにディビジョンシリーズへ駒を進めました。ディビジョンシリーズでは、タンパベイ・レイズと対戦し、3勝1敗で下し、見事リーグチャンピオンシップシリーズ進出を決めました。リーグチャンピオンシップシリーズでは、ヒューストン・アストロズと対戦。激闘の末、2勝4敗で敗退となりました。

シーズン後の動き

シーズン終了後、アダム・オッタビーノ、ハンセル・ロブレス、エドゥアルド・ロドリゲス、ダニー・サンタナ、トラビス・ショウがFAとなりました。

個人成績と表彰

チームとしてはタイトル獲得者は出ませんでしたが、個人の活躍が光りました。マット・バーンズがリリーバー・オブ・ザ・マンス（4月）を受賞。ボビー・ダルベックがルーキー・オブ・ザ・マンス（8月）に輝きました。また、ラファエル・デバースとザンダー・ボガーツがシルバースラッガー賞を受賞し、打撃部門での貢献が評価されました。J.D.マルティネスとエンリケ・ヘルナンデスがプレイヤー・オブ・ザ・ウィークをそれぞれ受賞しました。

達成記録

シーズン中には、J.D.マルティネスが通算250本塁打、アダム・オッタビーノが通算500試合登板、アレックス・コーラ監督が監督通算250勝を達成しました。

2021年のレッドソックスは、積極的な補強とチーム全体の底上げによって、ポストシーズンに進出し、リーグ優勝決定シリーズまで勝ち進む躍進を見せました。個々の選手の活躍も目覚ましく、記憶に残るシーズンとなりました。

詳細なチーム成績、ポストシーズンの結果、先発変遷、首脳陣、個人成績（投手・野手）、試合結果については、関連リンクをご参照ください。

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