37階の男

『37階の男』概要

テレビドラマ『37階の男』（さんじゅうななかいのおとこ）は、1968年（昭和43年）の夏から冬にかけて、日本テレビ系列で放送されたテレビ映画シリーズです。具体的には、1968年7月28日から同年12月29日まで、毎週日曜日の21時30分から22時26分までの時間枠でオンエアされました。制作は、名門映画会社の東宝と、その関連会社である宝塚映画が共同で行い、合計23話が制作されました。

主要キャスト

本作の主人公である神振太郎を演じたのは、俳優の中丸忠雄です。彼の周囲を固めるキャストとして、天野未知子役に高橋紀子（第1話から第14話）、そしてその役を引き継ぐ葵レナ子役に菱見百合子（第14話以降）が出演しました。また、羽村雄次郎役を砂塚秀夫が、風早刑事役を高城丈二（第14話以降は「特別出演」としてクレジット）が務めました。

主なスタッフ

このシリーズは、多岐にわたるスタッフによって支えられていました。原作および多くのエピソードの脚本を手掛けたのは松浦健郎です。他にも、小滝光郎（第3話）、田代淳二（第5話）、大和久守正（第7話）、今村文人（第8話）、三井偠市（第14話）、朝島靖之助（第17話）、加瀬高之（第18話）、米谷純一（第19話）といった脚本家が各話を担当しました。

監督も複数の人物が交代で務めました。主な監督としては、山本迪夫（第1-2話）、高野昭二（第3-4話）、鈴木英夫（第5-6話）、古川卓己（第7-8話）、野長瀬三摩地（第9-10話）、土屋統吾郎（第11話、第13話）、木俣和夫（第12話、第14話、第16話、第18話）、松村昌治（第15話、第17話、第19話）、若林幹（第20話）、堀内真直（第21話）らが名を連ねています。

プロデューサーは、日本テレビの永井陽三、そして宝塚映画の沖原俊哉（第1-2話）および田中博（第3-23話）が担当しました。音楽は大森盛太郎が手掛け、ドラマの雰囲気を彩りました。

撮影は、森田利一郎が中心となりつつ、和田勝、中村富哉、酒井忠、木下富蔵、野本一雄らが担当しました。美術は近藤司、菊野満利、藤田哲朗が手掛け、ドラマの世界観を構築しました。照明は小西康夫、丹羽淳、山本博万、奥田勝治、草刈忠、桃井敬一らが、録音は鴛海晄次、中川浩一、二見貞行らが担当し、整音は中川凱量が行いました。

助監督は辻井康一がチーフを務め、岡正之助、赤松弘一らも参加しました。編集は竹中久義、製作主任は安恵重喜、森元幹夫、毛尾俊夫が担当しました。アクションシーンに関わる擬斗は、宇仁貫三（第1-2話）と葉山信二（第3-23話）が担当しており、番組に格闘要素が含まれていたことがうかがえます。ナレーションは、数々のアニメや特撮で活躍した声優の家弓家正が務め、番組に重厚な雰囲気を加えていたと考えられます。
衣裳デザインの一部は立亀長三（第14-23話）が担当し、現像は東洋現像所が行いました。

制作協力・再放送

番組制作には、衣裳協力としてROMAN 吉忠が、家具協力として湯川家具（大阪）が参加しました。また、第9話には有馬温泉 兵衛向陽閣が撮影協力としてクレジットされています。

放送終了から時を経て、1996年にはCSアナログ放送として開局したファミリー劇場にて、この『37階の男』が、同時期に制作された別ドラマ『プロファイター』と共に再放送されました。

この『37階の男』は、1960年代後半の日本のテレビドラマ制作の一端を示す作品であり、当時の人気俳優や多くのクリエイターが関わっていたことが、スタッフ・キャストリストからも確認できます。

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