804年

804年について

804年は、ユリウス暦における閏年であり、歴史的な出来事が相次いだ年です。本年は日本史、中国史、さらには周辺地域において重要な変革や動きが見られました。

他の紀年法

年は様々な紀年法で表現されており、日本では延暦23年、皇紀1464年とされます。また、中国では唐の貞元20年にあたります。周囲の地域では、渤海では正暦10年、南詔では上元21年か元封の可能性があります。朝鮮では新羅の哀荘王5年、さらに檀紀3137年として記録されています。他にも、ベトナムやユダヤ暦においてもこの年に関する記述が存在します。

主な出来事

1月

この年の1月、坂上田村麻呂が再び征夷大将軍に任命されました。彼は日本での平和を維持するために重要な役割を果たし、その名は後世にまで残ります。

3月

3月には、遣唐使藤原葛野麻呂とともに空海や最澄が行動を共にしました。この遣唐使の派遣は、当時の日本と中国の文化的な交流を深める重要な一歩となりました。

5月

特にこの年の5月10日、最澄と空海が遣唐使として中国へ渡るのは歴史的な出来事です。彼らの活動は日本における仏教の発展に大きく寄与しました。この時期、日本は中国から多くの文化や知識を吸収しようとしていました。

また、同じく806[[年]]にはアヴァール人がカール大帝およびブルガリア人に敗北し、これまでの力を衰退させることになります。

誕生した人物

804年には、仰山慧寂や真然といった著名な僧侶が生まれ、後に日本の仏教界に大きな影響を与えました。これらの人物はそれぞれ異なる宗派で活躍し、仏教の発展に寄与しました。特に真然は平安時代を通じて真言宗の重要な僧となりました。

その他にも、平高棟や藤原良房といった歴史上の公卿や皇族もこの年に誕生しています。

死去した人物

一方、5月19日にはアルクィンが死去しました。彼はイングランドのヨーク出身の修道士であり、神学者として名高い人物です。また、8月3日には、石上家成や陸羽といった著名な官人や文筆家もこの世を去りました。

脚注

804年は、歴史の転換点となる出来事や重要人物の活動が多く記録されている年です。日本と中国の交流を契機に、文化的な豊かさが増す一方で、様々な人物がこの時代に生涯を閉じる様子がこの年の特色です。

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