88式汎用機関銃

88式汎用機関銃：中国の国産汎用機関銃

88式汎用機関銃（QJY-88）は、1980年代後半に中国で開発された汎用機関銃です。中国人民解放軍（PLA）における兵站上の問題を解決するために、国産アサルトライフルと同じ弾薬を使用するよう設計されました。

開発の背景

PLAは長らく、7.62x54mmR弾を使用する67式汎用機関銃を汎用機関銃として採用していました。1980年代には、PK汎用機関銃をコピーした80式汎用機関銃も開発されましたが、これらはPLAの主力アサルトライフルである56式自動歩槍や81式自動歩槍が使用する7.62x39mm弾との互換性がなく、兵站上の課題となっていました。

このような状況下、PLAは新型の5.8×42mmDBP87弾を使用する95式自動歩槍を開発。この新型アサルトライフルの開発に合わせて、共通の弾薬を使用し、67式汎用機関銃を代替する新しい汎用機関銃の開発が決定されました。

開発は中国北方工業公司（Norinco）によって1988年に開始され、1989年7月に最初の試作銃が完成。その後、改良が重ねられ、1999年7月に設計が最終承認されました。こうして完成した88式汎用機関銃は、1999年に開催された「中華人民共和国建国50周年記念展」で初めて一般公開されました。

設計の特徴

88式汎用機関銃は、一般的な機関銃と同様にガス圧作動方式を採用しています。弾薬は200発の弾帯で供給され、連射能力に優れています。標準装備として二脚を備え、伏せての射撃を安定させることができます。また、銃床には穴が開けられており、軽量化に貢献しています。キャリングハンドルも装備されており、持ち運びが容易な設計となっています。

採用状況

88式汎用機関銃は、主に以下の組織で採用されています。

中華人民共和国
人民解放軍陸軍
中国人民武装警察部隊

88式汎用機関銃は、PLAにおける弾薬の共通化を促進し、兵站上の効率化に貢献しました。また、その設計は現代の戦場における汎用機関銃のニーズに応えるものとなっています。

外部リンク

http://www.military-today.com/firearms/qjy_88.htm
* https://web.archive.org/web/20180812083234/https://www.slguardian.org/chinese-arms-in-ltte-hands/

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