A5403CA

A5403CA (えーごーよんぜろさんしーえー)

A5403CAは、カシオ計算機が開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話のauブランドから発売された携帯電話です。この機種の最大の特徴は、当時としては画期的であった、携帯電話初となる200万画素のCCDカメラ（オートフォーカス付き）を搭載した点にあります。

主な特徴

高画素カメラ: 200万画素CCDカメラにより、最大でUXGA（1600×1200ドット）サイズの高画質撮影が可能となりました。
ディスプレイ: カシオ製端末としては初のQVGA液晶ディスプレイを搭載し、より高精細な表示を実現しました。
外部メモリ: miniSDカードスロットを搭載し、撮影した画像やその他のデータを保存・管理することが容易になりました。
PC連携: クレードル経由でUSB接続によるPCとのデータ連携が可能となり、利便性が向上しました。
デザイン: 本機種のデザインは、後継機種であるA5406CA、A5407CA、G'zOne TYPE-Rなどに継承されています。
静音設計: 通常、折り畳み式の携帯電話は開閉時に「カチッ」という音がしますが、本機種ではこの音が鳴らないように設計されています。
UIの刷新: 本機種からQVGA液晶への対応に合わせてカシオ製端末のUIが一新され、以降のカシオ製端末およびカシオ日立モバイルコミュニケーションズが製造するW61CAまでの端末は、本機種のUIがベースとなっています。

評判

携帯電話のカメラとしては初の200万画素CCD搭載モデルとして注目を集め、高い評価を得ました。しかしながら、実際の使用においては以下のような課題も指摘されました。

感度の低さ: 撮影画像の周囲が暗くなる「暗黒オーラ」と呼ばれる現象が発生することがありました。
AFの遅延: オートフォーカス（AF）機能を使用すると、ボタンを押してから実際に撮影されるまでに1秒から5秒程度の遅延が発生しました。

一方で、撮影した画像をminiSDカードへ保存する速度は速いとの評価もありました。

沿革

2003年8月29日: TELEC認証を取得。
2003年9月10日: JATE認定を取得。
2003年10月6日: KDDIから正式発表。
2003年12月19日: スパークオレンジが発売（地域によって発売日が異なる場合があります）。
2004年1月中旬: シルバーミストが発売（地域によって発売日が異なる場合があります）。
2004年1月: KDDIから追加色（グラナイトブラック）が発表。
2004年1月27日: グラナイトブラックが沖縄地方で発売。
2004年1月29日: グラナイトブラックが関西・九州地方で発売。
2004年1月30日: グラナイトブラックが北海道・関東・北陸・中国・四国地方で発売。
2004年1月31日: グラナイトブラックが東北・中部地方で発売。
2004年3月29日: KDDIから電池パックに関する不具合が発表。

不具合

2004年3月29日に、電池パックの形状不一致（ガタつき）によって電源が切れてしまう不具合が発表されました。この不具合が発生した端末の購入者には、改良された電池パックが無償で送付されました。

関連項目

携帯電話
au (携帯電話)
カシオ計算機
CDMA 1X
* A5407CA - マイナーチェンジモデル

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