ALi (企業)

ALi（アリ・コーポレーション）

ALi（アリ・コーポレーション）は、台湾に拠点を置く半導体メーカーです。主にマルチメディア関連のチップ（DVDドライブ用サーボチップなど）や、PC/AT互換機|PC_AT互換機向けのチップセットの開発・製造を手掛けています。

沿革

1987年1月、台湾の大手パソコンメーカーAcer（エイサー）の半導体部門が独立し、Acerグループの子会社として設立されました。当初の社名は"Acer Laboratories Inc."でした。

2002年には、PC向けチップセット部門を分離し、台湾の半導体メーカーUMC（ユナイテッド・マイクロエレクトロニクス）との合弁で、ULi Electronics（ユリ・エレクトロニクス）を設立しました。PC向けチップセットの開発はULiが引き継ぎましたが、2005年12月にULiはNVIDIAに買収されました。この結果、現在ではUSB 2.0コントローラ、DVDドライブ用サーボチップ、セットトップボックス向けチップなどが主な製品となっています。

チップセット

ALiは、台湾のチップセット業界では最も長い歴史を持つ企業の一つで、80286の時代からPC用チップセットを製造しています。特に有名な製品としては、Socket7向けのALADDiN5や、Athlon/Duron向けのALiMAGiK1、Pentium III/Celeron向けのALADDiN-PRO5などがあります。

ALiは、独自の技術を開発するというよりも、既存の技術を応用し、低発熱、低電力、低価格な製品を作ることを得意としています。このため、モバイル製品への採用例が非常に多くなっています。

グラフィックス統合チップセットでは、NVIDIAとの共同開発でALADDiN-TNT2を、後にATIに買収されたArtXとの共同開発でALADDiN7を開発しました。さらに、Trident（現XGI）社のグラフィックチップを統合したCyberALADDiN/MAGiKは、低価格なノートPCに広く採用されました。

また、トランスメタが開発したCPUであるCrusoeおよびEfficeonを搭載したノートPCのサウスブリッジには、ALi（ULi）製のチップがほぼ独占的に採用されています。

主な製品

DVDドライブ用サーボチップ
USB 2.0コントローラ
セットトップボックス向けチップ
PC向けチップセット（過去）

関連項目

チップセット
ULi
VIA Technologies
SiS
NVIDIA
ATI Technologies

外部リンク

* ALi Corporation. （中文・英語）

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