Au (携帯電話)

au（エーユー）について

auは、KDDI及び沖縄セルラー電話が運営する移動体通信のブランド名であり、携帯電話サービスを中心に、個人向けおよび法人向けのITサービスを展開しています。設立は2000年で、初めはDDIセルラー地域を中心にサービスを提供していました。2023年11月時点では、携帯電話契約数が6,510万件に達し、国内携帯電話市場でのシェアはNTT docomoに次ぐ2位を誇っています。

歴史的背景

auのブランドは、2000年7月に発足しました。初期の頃はインターネットサービス「EZweb」を導入していましたが、カメラ付き携帯電話やカラー液晶の普及が遅れたことから、NTT docomoやJ-PHONE（現在のソフトバンク）に契約数で大きく差をつけられ、市場シェアは一時3位に落ち込むこともありました。2002年以降、3G通信規格であるCDMA2000 1xを導入し、ドコモのFOMAの展開の遅れにより携帯電話契約数が急増しました。

この間、KDDIは料金戦略を巧妙に編成し、特にガク割やダブル定額といったプランが人気を集めました。EZ着うたなどの新しいサービスを展開した結果、KDDIは2004年から4年連続で純増数トップの座を維持しましたが、ソフトバンクモバイルのホワイトプランの影響で2007年以降は純増数が減少傾向に入りました。

ブランド名の由来

auの名称は、「会う」という日本語の言葉から来ており、さまざまな人々やモノとの出会いを通じて価値を生み出すという意味が込められています。また、Access, Always, Amenity (サービス), Unique, Universal, Userなどの英単語の「A」と「U」からなるとも言われています。このような込められた意味から、auは「あなたに会いたい」というメッセージを持っています。

サービスの多様化

auは、携帯電話サービスだけではなく、インターネットを通じた多様なサービス展開を行い、EZwebでのインターネットアクセスやGPSを利用したEZ助手席ナビなども提供しています。また、CDMA 1X WINというサービスを開始し、高速データ通信を実現するなど、技術革新にも力を入れています。

通信障害と問題点

近年、auは通信障害や広告に関する問題が報じられることもありました。特に大規模な通信障害が発生することがあり、その都度早急な対応が求められました。また、広告についても、景品表示法違反の疑いが指摘されたこともあり、公正取引委員会からの警告を受けたこともあります。

現状と今後

2022年3月31日、KDDIは3Gサービス「CDMA 1X WIN」を終了させ、次世代の5G通信への移行を進めています。auは今後もより一層の価値提供を目指し、新たな技術やサービスの開発に精力的に取り組んでいくことでしょう。代表的なスローガン「おもしろい方の未来へ。」を掲げ、さらなる成長を目指しています。

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