Au BOX

au BOXは、KDDIと沖縄セルラー電話が展開するauブランドが提供していた、パソコンなしでLISMOサービスやauひかり（旧・ひかりone）のテレビ・インターネットサービスを利用できる機器です。

サービス概要

このサービスを利用するには、au携帯電話のCDMA 1X WIN契約、またはauひかり契約のいずれかが必要でした。1年以内に解約する場合は5250円の違約金が発生しました。テレビサービスを利用するには、auひかりTVサービスの契約も別途必要でした。音楽配信、動画配信、ブラウザの利用にはプロバイダの制限はありませんでしたが、インターネット環境はADSL10Mbps以上、ケーブルテレビ接続、または光ファイバー接続が必須でした。

au携帯電話への楽曲転送は、法人向けモデルを除くKCP+対応機種に限られていました。ただし、例外としてE08Tは法人向けモデルでも着うたフルプラスやLISMO Videoに対応していました。

利用料金は、au携帯電話のオプション契約の場合は月額315円、auひかりのオプション契約の場合は月額2,520円でした。

サービス内容

音楽

CD・DVDドライブを搭載しており、音楽と映像の両方を楽しむことができました。
CDから楽曲を取り込み、KCP+対応のau携帯電話やソニー製デジタルオーディオプレーヤー「ウォークマン」に転送して聴くことができました。
au携帯電話でダウンロードした着うたフルを内蔵スピーカーで再生できました。
インターネット環境があれば、「mora for LISMO」で購入した楽曲を内蔵スピーカーで、またはau携帯電話や「ウォークマン」に転送して聴くことができました。
1GBのフラッシュメモリを搭載し、そのうち約200MBをコンテンツ保存用に使用できました。

映像

DVDプレイヤーとして映像を鑑賞することができました。
インターネット接続環境があれば、「LISMO VIDEO STORE」で購入したビデオを携帯電話に転送して鑑賞できました。
auひかり契約者は、多チャンネル放送やビデオレンタルサービスも利用できました。
ビデオデッキやビデオカメラなどの映像を、au携帯電話で鑑賞できる動画形式（3GPP2、拡張子3g2）に変換する機能も持っていました。

インターネット

Operaブラウザを搭載しており、付属のリモコンでインターネットを閲覧できました。

対応端末

VIP1830

モトローラ（Motorola）製
外部映像入出力：RCA出力（1系統）、S1/S2TV（1系統）
外部音声入出力：アナログステレオRCA（1系統）、ステレオミニ（1端子、携帯電話音声入力）
USB 2.0 2端子
LAN（1系統）
寸法：幅266 mm × 高さ80 mm（脚含む） × 奥行き221 mm
質量：1.6 kg
消費電力：20 W （スタンバイ時7 W）

その他

au BOXのサービスは2015年8月13日に終了しました。現在はCD・DVDプレイヤーとしての機能のみが利用可能です。

後継機としてHD-STBが2010年6月2日に提供開始されました。

脚注

au BOXの販売は2009年10月1日に予定台数に達したため、11月以降の新規受付を終了しました。auひかりのセットトップボックスとしても2011年3月31日に新規受付が終了しました。

外部リンク

au BOX - ウェイバックマシン（2013年3月19日アーカイブ分）
ひかりone TVサービスのセットトップボックスとしての『au BOX』提供開始について - ウェイバックマシン（2012年3月1日アーカイブ分） - auひかり
au BOX(VIP-1830) - ウェイバックマシン（2008年9月29日アーカイブ分） - モトローラ

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