E08T

ビジネスケータイ E08T / E09F について

ビジネスケータイ E08Tは、東芝および東芝モバイルコミュニケーション社（現・FCNT）によって開発・製造された、auブランドのCDMA 1X WIN（現・au 3G）対応の音声用端末です。法人利用に特化したモデルとして、その堅牢性と機能性が特徴です。また、本項では便宜上、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ（富士通ブランド）によって製造された同型機種、ビジネスケータイ E09Fについても記述します。

概要

E08Tは、既存のT002（TS002）をベースに、法人向け用途に特化した音声通話用端末として開発されました。ベース機と同様にIPX5/IPX7等級の防水性能を備えています。さらに、auの法人向け携帯電話としては初めてグローバルパスポートGSM & CDMAに対応し、海外での利用も可能となりました。

2011年7月11日には、富士通ブランド版の同型機種であるE09Fが発売されました。この機種は、auの2011年夏モデル以降の機種が高機能系携帯電話用基本プラットフォームKCP3.2に移行する中で、事実上、既存のKCP+を搭載した最後の機種となりました。また、富士通ブランドとしては、DDIセルラーグループ時代の1998年に発売したCD-10F以来、13年ぶりのau端末再参入となりました。

歴史

E08T

2010年1月19日：KDDIおよび東芝より公式発表。
2010年2月16日：全国にて一斉発売。
2011年12月：販売終了。

E09F

2011年7月6日：富士通東芝モバイルコミュニケーションズ（当時）より公式発表。
2011年7月11日：全国にて一斉発売。
2012年5月：販売終了。

E08T・E09F共通

2012年7月22日：L800MHz帯エリアでの音声・データ通信サービスが停波。以降はN800MHz帯エリアおよび2GHz帯エリアで利用。
2018年3月31日：グローバルパスポートおよびEZアプリ（B）等の各種サービスが終了。
2022年3月31日：auにおける3Gサービスが完全終了し、両機種とも使用不可となる。

T002との相違点

セキュリティ機能の強化
auフェムトセルの非対応（T002はケータイアップデートで対応）

主な機能・サービス

※☆印が付与されている機能・サービスはGSM（海外）モード時は使用不可。

KDDI Business Outlook
ビジネス便利パック
GPS MAP
ケータイオフィス
scanRSM
Business EZ
KDDI ビジネスコールダイレクト
電子辞書
カチャブル
フェイク着信

関連項目

T002 - 本機のベースとなった同型機種。
東芝
富士通モバイルコミュニケーションズ

注

本記事は、E08TとE09Fの歴史、機能、および関連情報についてまとめたものです。

外部リンク

携帯電話（E09F） - FMWORLD.NET（法人）

この端末は、ビジネスシーンでの利用を想定した機能と、防水性能を備えている点が特徴です。また、グローバルパスポートに対応し、海外での利用も可能であったため、多くのビジネスユーザーに利用されました。しかし、3Gサービスの終了に伴い、現在は利用することができません。

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