Blooming Ivory

Blooming Ivory

『Blooming Ivory』（ブルーミング・アイボリー）は、シンガーソングライター今井美樹が2000年4月14日に発表した通算3作目のベスト・アルバムです。この作品は、当時彼女が所属していたフォーライフ・レコード（現・フォーライフミュージックエンタテイメント）から世に送り出されました。

本作の特筆すべき点は、フォーライフ在籍中に発表された数々の楽曲が、音楽プロデューサーおよびミキシング・エンジニアとして活躍するGOH HOTODA氏によって全面的にリミックスされていることです。これにより、リスナーは馴染み深い楽曲群に、新たな音響的な奥行きとテクスチャを感じることができます。過去の音源に施された現代的なミキシングは、楽曲の持つ魅力を再発見させ、新鮮なリスニング体験を提供します。発売に際しては、初回生産分には特別仕様のパッケージが採用されました。

収録曲

このベスト・アルバムには、今井美樹のフォーライフ時代の歩みを彩る以下の14曲が収められています。

瞳がほほえむから
retour
空に近い週末
Miss You
春の日
海辺にて
今日 私はひとり
幸せになりたい
Bluebird
かげろう
Company
半袖
PRIDE
PIECE OF MY WISH

これらの楽曲は、岩里祐穂、戸沢暢美、今井美樹自身といった作詞家陣、そして上田知華、柿原朱美、MAYUMI、布袋寅泰といった作曲家たちによって創作されました。また、佐藤準、武部聡志、布袋寅泰、菅野よう子、坂本龍一、久石譲ら、日本の音楽シーンを牽引するアレンジャーたちの手腕により、それぞれの楽曲が持つ世界観が深く掘り下げられています。

制作に参加した音楽家たち

『Blooming Ivory』の制作には、今井美樹の情感豊かな歌声を中心に、日本を代表する数多くのミュージシャンたちが参加し、そのサウンドを豊かに彩っています。ピアノやキーボードで楽曲の基盤を築いたのは、佐藤準、武部聡志、サイモン・ヘイル、菅野よう子、坂本龍一、国吉良一、久石譲、斎藤有太、Ed Shermerといった面々です。

ギターパートには、今剛、鈴木茂、是永巧一、布袋寅泰、古川昌義、大村憲司、宮野弘紀らが名を連ね、バラエティ豊かな音色と演奏で楽曲に厚みを加えています。リズムセクションを支えるベーシストには、高水健司、美久月千晴、有賀啓雄、岡沢茂、クマ原田らが参加。ドラムは島村英二、青山純、矢壁篤信、椎野恭一、山木秀夫、アンディ・ニューマークといった実力派たちが担当し、安定したリズムと表現力豊かなプレイを提供しています。

さらに、浜口茂外也、木村誠、梯郁夫、Martin Ditschumといったパーカッション奏者、数原晋、ジェイク・コンセプションによるホーンセクション、そして加藤JOEグループやDavid Nadienが率いるストリングスセクションが、楽曲にさらなる奥行きと華やかさをもたらしています。また、浦田恵司、水島康貴、北城浩志、森達彦、国友孝純、富永邦彦、Toshiko Aida、藤井丈司といったオペレーターやプログラマーたちが、サウンドの細部にわたる構築とプログラミングを担当し、作品全体の完成度を高めています。

バッキング・ボーカルには、今井美樹本人に加え、佐藤準、楠瀬誠志郎、松田直、Jeff Patterson, Dawn Knight、比山貴詠史、上田知華、Beberley Skeets, Linda Taylor, Karen Boddingtonといった多彩なシンガーが参加し、楽曲のハーモニーを豊かにしています。

これらの要素が一体となり、『Blooming Ivory』は、今井美樹のキャリアにおける重要な節目を飾る、聴きごたえのあるベストアルバムとして成立しています。GOH HOTODAによるリミックスワークを通じて、フォーライフ時代の名曲たちが新たな装いで提示された、まさに再発見の喜びを与えてくれる一枚と言えるでしょう。

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