Eバス

Eバス（イーバス）について

Eバスは、横浜市泉区内で運行される地域密着型のコミュニティバスです。2014年4月1日に正式運行が開始され、相鉄いずみ野線のいずみ中央駅を出発点として、下飯田駅を経由しながら下和泉の住宅地区を循環します。「Eバス」という名前には、英語の「Easy」と「いいバス」を組み合わせた意味が込められています。

背景

横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸により、下和泉地区では既存の一般路線バスが減少し、住民の移動手段が十分でなくなりました。特に高齢者が多い地域では、駅やバス停へのアクセスが難しく、人口減少を招く一因となりました。これを受けて、地域の自治会が交通対策委員会を立ち上げ、2002年からはボランティアによるマイクロバスの運行を開始しました。この頃から住民の足となるバスの必要性が高まっていました。

運行の進化

2013年からは路線バス化に向けての試運転が行われ、9月に出発式が開催されました。この時、運行時間が拡大し、誰でも乗車可能となりました。また、バス停留所も増設され、利用者の便宜が図られました。2014年4月には、天台観光株式会社が国土交通省から正式な乗合バス事業者の認可を受け、Eバスは本格運行に移行しました。

運行詳細

Eバスは平日朝の6時台から22時台、土休日は7時台から20時台まで運行しています。また、便数も充実し、試験運行時には1時間に1便だったものが、現在は平日で30便、土休日で20便に増加しました。ダイヤは地下鉄の運行に合わせて調整されています。

運賃は、大人210円、小児100円であり、未就学児は大人1名につき1名が無料で乗車可能です。また、障害者用の割引も設けられています。支払いは現金のみ対応しており、回数券や定期券も販売されています。

運行事業者

Eバスの運行を担っているのは、天台観光株式会社です。彼らは神奈川県横浜市の瀬谷区に本社を構える企業で、地域交通の充実を目指してサービスを提供しています。運行開始時には戸塚区に本社がありましたが、その後、現在の場所に移転しました。

車両

Eバスの使用車両には、三菱ふそう・ローザや日野・リエッセなどがあり、ノンステップバスや車椅子用リフトを装備したバスも運行しています。しかし、現在の車両は車内放送装置や停留所名表示機器が無いため、案内は運転手が行っています。

今後の展望

Eバスは、地域の住民にとって貴重な移動手段であり、今後もサービス向上とさらなる利便性の向上が期待されています。地域の声を元に、運行形態やサービス内容の改善を図ることが、今後の課題となるでしょう。地域の交通支援としての役割を果たしつつ、利用者の増加を促進するための取り組みが続けられています。

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