F702iD

FOMA F702iDについて

FOMA F702iDは、富士通によって開発されたNTTドコモの第三世代携帯電話(FOMA)端末です。このモデルは、単なる携帯電話端末ではなく、コミュニケーションデザイン研究所の平野敬子氏と工藤青石氏、そして富士通とドコモの協力によって生まれた、デザインと機能性を兼ね備えた特別な端末です。70Xシリーズに属しながらも、500KBのアプリケーションに対応するなど、その性能は非常に高い水準に達しています。

主な特徴

ハイスペックな仕様: 「おサイフケータイ」機能や指紋センサーを搭載し、セキュリティ面でも優れています。これらの機能は、当時の携帯電話としては先進的なものでした。
デザイン: 特徴的なのは、黄緑色に光るボタンです。これは、F702iDのデザイン性を際立たせる要素の一つとなっています。
愛称「所作」: この端末には「所作」という愛称が付けられています。これは、端末の洗練された動きや使い心地を象徴していると言えるでしょう。
外部メモリ非対応: 外部メモリには対応していませんが、PCなどでのバックアップ用にUSBケーブルが付属しています。
スペシャルモード非搭載: 富士通端末でお馴染みのスペシャルモード（裏技）は搭載されていません。

仕様詳細

形状: 折りたたみ式
外部メモリ: 非対応
カラーバリエーション: 金色、真白、花紅、艶黒の4色展開
サイズ: 幅51mm×高さ98mm×奥行31mm（最薄部17mm）
重量: 114g
連続通話時間: 約140分（音声電話時）、約80分（テレビ電話時）
連続待受時間: 約430時間（静止時）、約300時間（移動時）
メイン液晶: 2.2インチ、240×320ドット、約26万色 TFT液晶
サブ液晶: なし
カメラ: メインCCD約128万画素（有効画素数:約120万画素）、サブ約11万画素CMOS

歴史

2005年11月7日: 電気通信端末機器審査協会 (JATE)を通過
2005年11月21日: 技術基準適合証明 (TELEC)を通過
2006年1月17日: D902iS、F902iS、P902iS、N902iS、SH902iS、SO902iWP+、N902iX HIGH-SPEED、DOLCE SL、SO702i、M2501 HIGH-SPEEDと同時にドコモよりプレスリリース
* 2006年2月24日: 発売開始

まとめ

FOMA F702iDは、デザインと機能性の両方を追求した、当時の携帯電話としては非常に魅力的な端末でした。ハイスペックな機能に加え、特徴的なデザインや「所作」という愛称が、この端末を特別なものにしています。富士通とドコモ、そしてコミュニケーションデザイン研究所のコラボレーションによって生まれたこの端末は、当時の携帯電話のデザインや機能のトレンドを象徴する一台と言えるでしょう。

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