REGZA Phone IS11Tについて
REGZA Phone IS11Tは、
富士通東芝モバイルコミュニケーションズによって日本市場向けに開発された
スマートフォンです。この端末は、
KDDIが提供するauブランドのISシリーズの一部として位置付けられています。特に、IS11TはCDMA 1X WINに対応したストレート型のデザインを持ち、製造型番はTSI11です。
概要
IS11TはREGZA Phoneシリーズの第二弾として登場し、その特徴としてQWERTY配列のキーボードを備えています。2016年8月時点では、au向けのAndroid
スマートフォンで、REGZA Phoneシリーズ内でも唯一のQWERTYキーボードを搭載した機種となっています。モバイルレグザエンジンはバージョン4.0に進化しており、画質の向上が図られています。
当初はQualcomm Snapdragon S2 MSM8655(1GHz)の使用が予定されていましたが、正式発表の直前により高性能なMSM8655T(1.4GHz)に変更されました。また、オリジナルのホームアプリであるNX!UIが搭載され、ユーザーにとって使いやすさを追求しています。
重要な点として、このIS11Tは
東芝ブランドの最後の
スマートフォンであることが挙げられます。次に発表されたT-01DやT-02Dは
富士通製のARROWSシリーズとしてリリースされました。そして、IS11Tを最後に日本国内ではQWERTYハードキーを持つ
スマートフォンの新機種が登場していません。
歴史
この製品は2011年
5月17日に
KDDI及び
富士通東芝モバイルコミュニケーションズにより公式に発表され、同年の
9月9日に全国で発売されました。発売後は、複数回にわたるケータイアップデートが実施され、不具合の修正や機能追加が行われました。特に、通信規格に関する仕様変更が行われ、
2013年に東北地区を除いての販売が終了しました。そして、
2022年3月31日には3Gサービスの終了に伴い、
Wi-Fi以外での利用ができなくなりました。
プリインストールアプリ
IS11Tには多くのプリインストールアプリが存在し、特に
Adobe FlashやATOK、SNSアプリなどが含まれています。ユーザーはこれらのアプリを利用して、さまざまな情報やコンテンツにアクセスすることができます。また、ThinkFree Officeを組み込むことで、Officeファイルの閲覧や編集も可能となっています。
主な機能・サービス
この
スマートフォンはPC向けWebブラウザを標準装備しており、Flashコンテンツも完全に表示できるのが特徴です。ただし、携帯向けサイト(EZWeb)には他の
スマートフォンやPC同様にアクセスできません。これにより、モバイル端末としての利便性も高く評価されています。ユーザーは様々なコンテンツを快適に楽しむことができるでしょう。
IS11Tは、
富士通東芝の技術力が詰まった製品であり、その歴史的な背景や技術革新をもって多くの人々に受け入れられました。しかし、3Gサービスの終了により、現役を引退せざるを得なかったこの
スマートフォンは、
携帯電話の技術の進化の一端を担った存在として語り継がれていくことでしょう。