IS12SH

AQUOS PHONE IS12SH概要

AQUOS PHONE IS12SH（アクオス・フォン・アイエスいちにエスエイチ）は、シャープが開発した日本国内向けのスマートフォンです。このモデルは、KDDIおよび沖縄セルラー電話のISシリーズの一部であり、CDMA 1X WINに対応しています。モデル番号はSHI12、製造型番はAS50です。

特徴

IS12SHは、Android OS 2.3.3を搭載しており、従来の日本のフィーチャーフォン機能が盛り込まれています。具体的には、ワンセグ、赤外線通信、バーコードリーダー、名刺リーダーなどが含まれており、さらにおサイフケータイ（FeliCa）やモバイル3D液晶も搭載されています。デザインはLYNX 3D（SH-03C）に類似しており、ツインレンズによって3Dの動画撮影が可能です。

通信面では、WIN HIGH SPEEDに対応しており、下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsの速度を実現しています。また、Wi-Fi通信も可能ですが、テザリングには対応していません。2023年4月時点では、内蔵ブラウザがTLS 1.2やSSL 2.0、3.0をサポートしていないため、主流のHTTPSサイトを閲覧するには、OperaやChromeなどのサードパーティ製ブラウザを使用する必要があります。

メールとメッセンジャー機能

IS12SHはEZWEBのEメールに対応しており、従来のau携帯電話で使用していた@ezweb.ne.jpのメールアドレスを引き続き利用できます。絵文字やデコメールも対応し、メール着信はリアルタイムプッシュ方式で行われます。また、複数のGmailアカウントを同時に利用でき、これもリアルタイムでプッシュ着信されます。さらに、プリインストールされたGoogle Talkを利用可能であり、Windows Live Messengerなどの他のメッセンジャーアプリもインストールして使用できます。

ブラウザの能力

搭載されているブラウザは、Google Chrome LiteベースのAndroid標準ブラウザです。Flash Player 10.2がアドオンされており、JavaScript（V8）もサポートされています。これにより、パソコンとほぼ同等の環境でフラッシュサイトや動画サイトが閲覧でき、ニコニコ動画やYouTubeなども利用可能です。また、サードパーティ製ブラウザをインストールすることもでき、さらに多様なウェブ体験を提供します。

アプリケーションとマーケット

アプリケーション市場としては、Google Play Store（旧Androidマーケット）にアクセスでき、20万以上のアプリが利用可能です。加えて、au Market（旧au one Market）も使用できます。ただし、2023年4月現在では内蔵アプリがほとんど利用できず、新たにアプリを利用するには自己責任での非推奨な方法でAPKファイルをダウンロードし、内蔵システムアプリを上書きインストールする必要があります。

プリインストールアプリ

• - mixi for SH
• - Twitter
• - Google Map NAVI
• - Google Maps
• - YouTube
• - ギャラリー
• - おサイフケータイ
• - ローカルアプリとして様々なSNSやメッセンジャーが含まれています。

セキュリティとその他機能

安心セキュリティパックとしてウイルスバスターモバイル for auが利用できます。覗き見防止機能やDLNAサポート、家庭用レコーダーからの番組持ち出しなど、多様な機能が提供されています。

歴史

IS12SHは2011年5月17日に公式発表され、その後6月29日に全国発売されました。沖縄地区を除き半年以内に販売終了となり、各種アップデートや機能改善が行われました。

関連機種

AQUOS PHONE IS12SHには、NTTドコモ向けの兄弟機種としてAQUOS PHONE SH-12C、ソフトバンク向けのAQUOS PHONE 006SHがあります。同じ時期に発表されたau向けのスマートフォンには、G'zOneやXperia acro、REGZA Phoneも含まれます。

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